東京ジャーミィにマイクロバスが横付けされると、スカーフを付けた女性やカメラを胸に下げた男性の一団が降りてくる。マレーシアやインドネシアからの旅行者たちだ。彼らは富士山や東京見物の合間に東京ジャーミイ礼拝に訪れる。その姿はここ数年目立ち始めた。先日はインドネシアのカリマンタン(ボルネオ)から制服を着た修学旅行の高校生たちが来た。それには驚かされた。もうそんな時代が始まりつつあるのだ。

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旅人へのもてなしの心
イスラム諸国を旅していると「休んでいきなさい」とよく声をかけられることがある。紅茶を出してくれたり、ときには食事に招かりたりすることもある。ムスリムたちは旅人を大切にするのだ。それには宗教的な背景がある。

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イスラムのクルアーンに次ぐ聖典ハディース(預言者の言行録)に「抑圧されている者と旅人の祈りは、神はもっとも早く聞いてくれる」という言葉がある。旅人がなぜそこに入っているかというと、メカ巡礼など交通機関の発達していない昔の旅は大変だったからである。

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日本のおもてなしと同じように、ムスリムたちも「旅人をもてなす」ことを最善の徳の1つとしてきた0そうしたイスラム諸国から、いま日本に多くの人々が訪れている。私たちは偏見にとらわれることなくイスラムを知り、日本人の培ってきたおもてなしの精神を発揮することが何よりのムスリム対応であることを心すべきであろう。