( ويل للمطففين ( 1 ) الذين إذا اكتالوا على الناس يستوفون ( 2 ) وإذا كالوهم أو وزنوهم يخسرون ( 3 ) ألا يظن أولئك أنهم مبعوثون ( 4 ) ليوم عظيم ( 5 ) يوم يقوم الناس لرب العالمين ( 6 ) )صدق الله العظيم

أخرجه مسلم في صحيحه (146) من حديث أبي هريرة رضي الله عنه أن رسول الله صلى الله عليه وسلم قال  مَنْ حَمَلَ عَلَيْنَا السِّلَاحَ ، فَلَيْسَ مِنَّا ، وَمَنْ غَشَّنَا ، فَلَيْسَ مِنّا

尊敬すべき信仰者の皆様!
私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、時折(ときおり)、マディーナのバザールを訪れました。取引を交わし、商談を交わし合う人々を見て回りました。そして間違った行いや、間違った態度を取った人には警告しました。事実、私たちの全能の主は、商取引についての重要な警告が含まれている次のアーヤ(節)を授けておられます。「災いあるかな、量を減らす者こそは。かれらは人から計って受け取る時は、十分に取り、(相手にわたす)量や重さを計るときは、少なく計量する者たちである。これらの者は、甦る(よみがえる)ことを考えないのか、偉大なる日に。その日、(すべての)人間は、万有の主の御前に立つのではないか。」
兄弟、姉妹の皆様! これらのアーヤが啓示されてから、信仰者たちは、預言者の指導の下で商取引を行う際には、より慎重かつ正確になってゆきました。私たちの師、アッラーのみ使い(彼の上に祝福と平安あれ)は、これには非常に満足していました。彼は信仰者たちに対し、次の祈りをもって商取引を奨励しています。「主よ、天秤と物差しに、そしてこれらの人々の取引に、あなたの祝福を授けてください!」。

Friday Prayer - Jumuah Khutba「取引と商業の倫理について」
Friday Prayer – Jumuah Khutba 「取引と商業の倫理について」

尊敬すべき信仰者の皆様! イスラームは私たちに、取引における倫理、商業における倫理を教えています。嘘や欺き(あざむき)を慎み(つつしみ)、こ の倫理の中心にあるのは、嘘や欺きを慎み(つつしみ)、正直であること、また正直に振る舞うことであります。信仰者には、誠実さと公正さが求められているからであります。善良な個人として自らの人生を生きようというのなら、これらは必要不可欠であります。さらに、信仰者は、単に商取引の場だけではなく、人生のあらゆる面において、公正さという衣(ころも)を身につけなければなりません。私たちの全能の主が啓示したもう、「ファスタキムカマー ウミルタ」、すなわち「あなたがたが命じられたように、(正しい道を)堅く守れ」というアーヤ(節)は、信仰者の言葉と行為、そして態度の錘(おもり)であります。私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の、「メンガッシャナーファライサミンナー」、すなわち「誰であれ、欺く(あざむく)者は私たちの仲間ではない」という言葉は、他者との関係における、信仰者の本質的な原則であります。
親愛なる兄弟、姉妹の皆様! アッラーのみ使い(彼の上に祝福と平安あれ)は、こう語っています。「復活の日、信頼に足る正直なムスリムの商人は、預言者たち、誠実な者たち、そして殉教者たちと共にあることだろう。」このハディースが告げている通り、正直であること、隠し事をしないことは、取引と商業における重要な原則であります。ここに、その最も美しい模範があります。サハーバ(教友)の一人が、私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の許へやってきて、取引に関して、彼を悩ませているある問題について尋 ねました。アッラーのみ使いは、彼の話を注意深く聞いた後で、彼にこう助言しました。「あなたがものを買うときには、あな たが望む値段を告げなさい。そしてあなたがものを売るときには、市場での価値を告げ、それよりも高値で売ろうとするのをやめなさい。」
兄弟、姉妹の皆様! 取引における倫理の、主要な原則のひとつは、取引による利益がハラール(合法)であるかどうかに注意深くあるということで す。(審判の日に)自らの行為について、必ず問われるであろうと信じる信仰者ならば、自らの収入にハラーム(非合法)を紛れ込ませるようなことはしません。それを考慮すれば、ムスリムが、全能の主が禁じたもうものを取引することは許されるものではありません。ムスリム一人ひとりが、アルコール飲料や薬物、賭博、脱税といった取引を避けなくてはなりません。
愛すべき信仰者の皆様! 日々の収入が、ハラールであるかどうかを気にもかけなくなってしまう人々がいるのは、胸の痛むことであります。あたかも全てが公正であるかのように見せかけながら、損得と、自らの利害によってのみ動かされる人々もいます。私利私欲の奴隷となり、強欲に、ルールさえ無視してより多くを得ようとします。端的に言えば、現世の品々の虜(とりこ)であります。
私たちの生活における、あらゆる側面と同様に、取引において本当に大切なこととは、私たちの全能の主のご承認であります。 ですから、皆様、公正さと真実に基づいて、私たちの収入を築いてゆきましょう。他者の正当な権利を尊重しながら、私たちの 食卓、私たちの生活を豊かにしてゆきましょう。私たちの住む家に、悪意ある食物を持ち込むことのないよう、心を配りましょう。私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の、次のハディースを取引や経済活動における基準としましょう。「誰であれ、貪欲さを避けて手にした財ならば、それは甘い果実のようであり、祝福が授けられるだろう。そして誰であれ、貪欲さによって財を手にした者が、祝福を授かることはないだろう。」