東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「もっとも美しい名はことごとくアッラーのもの」

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「もっとも美しい名はことごとくアッラーのもの」

親愛なるムスリムの皆様、
ホトバの最初に朗読したスーラ・アル=イフラースを通して、私たちの全能の主(スブハーナ ワタアーラー)は、ご自分について次のように説いておられます。「言いなさい。『アッラー、唯一の御方。アッラー、永遠にして絶対の御方。産みもせず、産まれもせず、何ひとつ並ぶものなき御方』。」1

親愛なる信仰者の皆様!
全能のアッラーこそは世界の主です。天と地の王国はこのお方(スブハーナ ワ タアーラー)にのみ属します。創造者であり、養うお方であり、統治するお方です。

知恵のレンズを通してみると、宇宙の創造者であり全能のアッラーのお名前と属性がいたるところに反映されているのがわかります。私たちは主(スブハーナ ワ タアーラー)の美しいお名前に刺激を受けて、生活を整えています。その比類なき創造物に触発されれば、سُبْحَانَ اللّٰهِ (スブハーナアッラー)と唱えて主を讃美します。
اَلْحَمْدُ لِلّٰهِ (アルハムドゥリッラー)と言うことで、主の恩恵と祝福に感謝し、
اَللّٰهُ اَكْبَرُ (アッラーフアクバル)と唱えることでその栄光と威厳を認め、
لاَ حَوْلَ وَلاَ قُوَّةَ إِلاَّ بِاللّٰهِ (ラー ハウラ ワ ラー クッワタ イッラー ビッラー)、すなわち「アッラーの他に力はない」2 と言うことで、自分の無力さを示し、
الْوَكِيلُ حَسْبُنَا اللّٰهُ وَنِعْمَ (ハスブナッラーフ ワ ニアマルワキール)、すなわち 「私たちには、アッラーだけで十分。執りしきる者として、かの御方はもっともすぐれている」3と言うことで、あらゆる状況や条件の下において主にのみ頼ります。全能の主 (スブハーナ ワ タアーラー)の御言葉である、
فَاذْكُرُون۪ٓي اَذْكُرْكُمْ すなわち「われを憶えておきなさい。そうすれば、われもあなたがたを憶えておくだろう」4 にしたがい、私たちは何ごともアッラーのお名前によって始めます。心に願いごとがあれば、「インシャアッラー!」と言い、アッラーのご意志なしには何も起こらないことを断言します。お祝いの気持ちや感謝の心は、「マーシャアッラー」「バラカアッラー」という言葉で表します。そして旅立つとき、別れを告げるときには、愛する人たちに「フィー・アマニッラー」と伝えます。

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの主(スブハーナワタアーラー)は、ご自分のことを私たちに教えてくださっているということを知りましょう。最後の息にいたるまで、主(スブハーナワタアーラー)との約束に忠実でいましょう。アッラー(スブハーナワタアーラー)への服従のしるしである礼拝、正しい行い、善良な道徳により、生活に祝福をもたらしましょう。私たちがタウヒードとワフダトの道にありますように。主(スブハーナワタアーラー)のお喜びを得る方へ向かっていますように。

[1] Ikhlas, 112/1-4.
[2] Muslim, Dhikr, 47.
[3] Al-i ‘Imran, 3/173.
[4] Baqarah, 2/152.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ(PDF)