東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「崇拝:アッラーに仕える意識」

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東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「崇拝:アッラーに仕える意識」

親愛なる信仰者の皆様!
朗読した章句の中で、全能のアッラーは次のように命じておられます。「あなたの主に仕えなさい、確信すべきものが訪れるまで。」1
ハディースを通して、預言者ムハンマドはこう語っています。「アッラーにもっとも喜ばれる行いとは、たとえわずかであっても、もっとも長続きする行いである。」2

尊敬すべきムスリムの皆様!
アッラーは、人間をただご自分のみに仕えさせるために創造されました。3 仕える、崇拝するということは、神を十分に意識し、心において神とつながり、信じ、善行をなすことを意味します。アッラーに仕えることの本質とは、自覚的に、かつ喜びをもってアッラーに従い、心の底から崇拝することです。

尊敬すべき信仰者の皆様!
崇拝とは信仰者のしるしであり、人生における信仰の反映です。アッラーに近づきたいという願いと、良いしもべであろうとする努力の表れです。全能のアッラーに対する愛と献身のもっともすぐれた現れであり、授けられた祝福と恩恵に対して感謝を示すことです。崇拝とは尽きることのない赦しと慈悲の主に身を委ね、自らを服従させることです。

尊敬すべきムスリムの皆様!
人間はアッラーに仕えるよう創造されました。義務としての、また義務を超えての崇拝を通してアッラーのご承認にふさわしくあれるよう努め、アッラーのご満足を得ること、アッラーの愛を勝ち取ることが目指されます。最終的に、人は全能のアッラーの慈悲と助け、加護を得るでしょう。ハディース・クドゥシを通して、アッラーは次のように告げておられます。 「われのしもべが、われに近づくのにもっとも好ましいこととは、われが命じたことである。われのしもべは、われに愛されるようになるまで、ナワーフィル(義務の範疇を超えた礼拝や崇拝の行為)によってわれに近づく。われはその聴覚となり、視覚となり、握るための手となり、歩むための足となるだろう。そうして、求めるならわれは与えるだろう。加護を願うなら守るだろう。……」4

尊敬すべきムスリムの皆様!
アッラーに仕えることはこの世に存在する意味と目的であり、それが私たちにとっての名誉です。この名誉に値するよう、細心の注意を払って責任を果たさなくてはなりません。自分の人生のために、アッラーへの奉仕の感覚を生かし続けるよう努めなくてはなりません。崇拝、善行、そしてすぐれた道徳をもって自らの生活の飾りとするべきです。そしてアッラーはいつも私たちと共におられるということを忘れないようにしましょう。

[1] Hijr, 15/99.
[2] Abu Dawud, Tatawwu, 27.
[3] Dhariyat, 51/56.
[4] Bukhari, Riqaq, 38.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「崇拝:アッラーに仕える意識」(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)