東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「ムスリムはタクワを持つべきであること」
親愛なるムスリムの皆様!
全能のアッラーは次のように告げておられます。「アーダムの子らよ。われらは、すでにあなたがたの隠しどころを覆うもの、また装うものとしての衣を下した。しかし篤信こそ、衣としてもっとも良いもの。アッラーの御しるしとはこのようなもの。彼らも、憶えておくようになるだろう。」1
また、ハディースの中で、預言者(saw)は「人類は、以前のすべての預言者たちが語った言葉を学んだ。恥ずかしいと思わないなら、好きなようにしなさい」2 と語っています。
親愛なる信仰者の皆様!
タクワとは、畏れ敬う心によってアッラーの怒りを避けることです。善を目指し、悪を避けることを意味します。あらゆる種類の罪や禁じられた行為から身を守ることです。私たちの主(swt)は常に私たちをご覧になり、見守っておられ、私たちの行いすべてをご存じであるという意識を持って生きることです。死、復活、審判の日、楽園と地獄のことを念頭において一生を生きることです。
親愛なるムスリムの皆様!
タクワが心に根付くと、私たちの魂が善の中心となります。タクワは、偽善、ごう慢、自惚れ、虚栄心といったネガティブな感情から私たちを浄めてくれます。タクワが言葉にあらわれると、言葉は真実によって美しくなり、うわさ話、嘘、中傷などの災難を遠ざけてくれます。
タクワが身だしなみに表れると、自分の身体の尊厳が保たれます。本当に、男女を問わずすべての人には身体のプライバシーがあります。私たちの崇高な宗教であるイスラームは、このプライバシーが害されることのないよう、身体の覆う必要がある部分を覆うよう命じ、他人にさらすことを禁じています。女性の場合、血縁関係のない男性の前で、また自宅の外へ出るときに覆わなければならない身体の部分は、顔、手、足を除いた全身です。男性の場合、覆うべき身体の部分はへそから膝までです。身体的な特徴をあらわにするぴったりとした服装や露出度の高い服を着ることはアッラー(swt)が私たちに託した身体の尊厳を侵害することになります。身体の覆うべき部分を覆うことは、何よりもまずアッラーの命令であり、個人的な選択ではないことを覚えておく必要があります。それは信仰者の飾りであり、資質上必要とされることです。アッラーの使徒(saw)は、あるハディースの中で 「偉大にして崇高なアッラーは、寛容にして謙虚であられ、包み隠すお方であり、謙虚さと包み隠すことを愛し給う」3 と語っています。
親愛なる信仰者の皆様!
人生のあらゆる瞬間と側面にタクワの意識を浸透させるよう努めましょう。私たちの世界を豊かにし、来世を楽園にするのは、私たちの信仰、正しい行い、良い道徳、そして責任感であることを忘れてはなりません。
今週の金曜日のホトバを、預言者(saw)の次の祈りをもってしめくくります。「アッラーよ! 正しい導き、タクワ、貞潔、そして心の豊かさをあなたに求めます。」4
[1] A’raf, 7/26.
[2] Bukhari, Adab, 78.
[3] Nasa’i, Ghusl, 7.
[4] Muslim, Dhikr, 72.
Prayer | Time |
---|---|
Fajr | 04:23 |
Sunrise | 05:47 |
Dhuhr | 11:27 |
Asr | 14:39 |
Maghrib | 17:05 |
Isha | 18:25 |