東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「アッラーに称賛あれ」

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尊敬すべきムスリムの皆様!
ジュムア・ムバーラク! 祈りが聞き届けられるこの時に、皆さんの心が、家庭が、人生が、そして糧が、主の金曜の祝福の豊かさによって満たされますように。最も祝福された太陽が昇るこの日に、私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)に尽きることのない感謝を捧げましょう。主は、私たちがその御前に列となり、集まって祈りを捧げることの喜びを味わわせてくださいました。 「アッラーに称賛あれ、私たちから嘆きをぬぐい去る御方に。本当に私たちの主はもっともよく赦し、もっとも感謝に報いる」。[1]
私たちのウンマに清潔さと浄めについて教え、あらゆる種類の汚れや、汚れた行いから立ち去ることを教えた最も愛されし者、預言者ムハンマドに、サラームとサラートがありますように。

親愛なる信仰者の皆様!
アスル・アル・サアーダと呼ばれる、もっともすぐれたやり方でモスクでの集団礼拝が行われていた預言者ムハンマドの生前の時代から、金曜日はムスリムにとりイード、すなわち祝祭の日であります。全能のアッラーのマスジド以上に平安と信頼を感じられる場所が、地上のどこにあるでしょうか。タウヒードに脈打つ心が一斉にサジダするときほどに、同胞愛を感じられる瞬間があるでしょうか。希望と信頼、安らぎと敬神、愛情と誠実さを高められる場所が、モスクの他にあるでしょうか。モスクとは、知識と知恵が注がれ、アダブ(倫理)とイフサーン(完成された信仰)が広められる場所です。アザーンはあらゆる年代のムスリムを、手を取り合い共に生きてゆくよう招きます。アッラーに称賛あれ、私たちはこの呼びかけを聞きました。憧れと望みと共に、私たちはこの日を待っていました。今こそ、共に集まるときです。この感動は、言葉で語りつくせるものではありません。今こそ私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)に献身し、感謝し、礼拝と祈りを捧げるときです。

兄弟、姉妹の皆様!
これより、アッラーの許しによって金曜礼拝のファルドのラカートを行います。終了後の握手はせず、互いに身体的・社会的な距離を保つよう配慮し、職員の指示に従って解散してください。全能のアッラーが私たちの崇拝を受け入れてくださいますように。主(スブハーナ ワ タアーラー)が私たちを、この感染症からできる限り早く救ってくださいますように。本日のホトバを、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)の祈りをもって終わります。「アッラーよ、私があなたのことを忘れずにいられるよう、あなたに感謝できるよう、もっともすぐれたやり方であなたに仕えることのできるよう、あなたの助けを求めます」。[2]

[1] Fatir, 35/34.
[2] Abu Dawud, Witr, 26; Nasa’i, Sahw, 60.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「アッラーに称賛あれ」.(PDF)