東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「アヤソフィア」

Ayasofya

尊敬すべきムスリムの皆様!
アヤソフィアのドームの下に、タクビールの、タフリールの、そしてサラワートの朗誦が再び響き渡っています。そのミナレットを通して、アザーンとサラートがよみがえりました。アヤソフィアは再び礼拝者と相まみえることとなりました。

親愛なる信仰者の皆様!
アヤソフィアでの宗教活動の再開は、かつて約500年にわたりムスリムの礼拝を受けとめてきた聖なるこの場所が、以前と同じ役割に戻るということを意味しています。
アヤソフィアでの宗教活動の再開は、地上において虐げられ、失意の底にあるすべてのマスジド、とりわけマスジド・アル=アクサーが、再び希望を取り戻すことをも意味しています。

親愛なるムスリムの皆様!
モスクや礼拝所を建立し、その維持や管理をする者たちについて、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は次のように告げておられます。 「アッラーのマスジドを管理するのは、アッラーと終末の日を信じ、礼拝のつとめを守り、喜捨をし、アッラーの他には何も怖れることのない者に限られる。これらの者こそ、導かれる者となるだろう」。[1]
預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、「誰であれアッラーのためにマスジドを建てる者には、アッラーがその者のために楽園に家を建ててくださるだろう」と語り、礼拝所の建立とその維持のためにあらゆる努力を惜しまない者には、楽園の報奨があるだろうという吉報を伝えています。  [2]

親愛なるムスリムの皆様!
お互いどうしの連帯感や同胞愛によって、私たちのモスクを生き生きとした活発な場所にすることが、これから先の私たちの果たすべき役割です。私たちはモスクを中心とした生活を送るようつとめなくてはなりません。性別や年齢にかかわりなく、私たちは共にモスクを生き返らせ、モスクを満ち足りた場所にしてゆかなくてはなりません。アヤソフィアが持つ神聖な意味に応えてゆくためにも、私たちはより大きな信仰と向上心を持ち、決意を新たにし、情熱と献身をもってはげんでゆきましょう。

[1] Tawbah, 9/18.
[2] Muslim, Zuhd, 44.


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