東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「無目的な行為を避け、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)への崇拝を高める」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能の主は、次のアーヤを通してこのように告げておられます。 「無意味な話を聞かされるとき、彼らはそこから距離を置いて言う。『私たちには私たちの行いがあり、あなたがたにはあなたがたの行いがある。あなたがたに平安あれ。私たちは、無知な者を求めない』」。 [1]
また、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、ハディースの中で次のように語っています。「自分に関わりのない事柄からは遠ざかるということは、まさしくイスラムの人のすばらしい点のひとつである」。[2]

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラムは、人生のあらゆる場面を通して、何かしら有益なこと、幸福を招くこと、意味のあることを行うよう命じています。
私たちの価値観や、私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)が与えてくださった祝福は、必要もないのに、あるいは何の目的もなしに無駄づかいするにはあまりにも貴重なものなのです。このことを自覚しているムスリムは、皆 自分自身にとっても、周囲の人々にとっても有益ではない無駄なことを避けるようにしています。自分の意識と心を、善良さと、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)への感謝を示すという意味でもふさわしいことに傾けるようにしています。

親愛なる信仰者の皆様!
聖クルアーンに従うなら、救済を得ることのできるムスリムにもっとも欠かすことのできない共通の資質とは、自分とは関わりがなく、目的のない事柄を避けることです。[3]
ですから私たちは、自分自身の言葉や考え、良心、道徳をもって、ムスリムとして完成されるよう努力しましょう。ムスリムとしての自分自身の質をより高め、目的のない行為から遠ざかることで、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の御前における私たちの崇拝も、より高められるのだということを忘れないようにしましょう。

[1] Qasas, 28/55.
[2] Tirmidhi, Zuhd, 11; Muwatta, Husn al-Khulq, 1.
[3] Mu’minun, 23/3.


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