東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「抑圧も悪事も、必ず罰せられることについて」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)は、以下のアーヤにおいて次のように告げておられます。不正をなす者の行いに、アッラーが無頓着だなどと思ってはならない。かの御方はただ彼らを、[恐怖のあまり]目線も動かせなくなる日まで猶予しているだけ[1]
このアーヤは、抑圧されている人々にとっての希望となぐさめであり、同時に抑圧している人々にとっては警告であり、また脅威ともなるものです。この警告を無視する抑圧者には、現世にも来世にも平安を見出すことはできないでしょう。現世においては恥辱を味わい、来世においてはより大きな懲罰を味わうことになるでしょう。預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)の、次の言葉にある通りです。「復活の日、抑圧者にとってはその抑圧が暗闇となるだろう」。[2]

親愛なるムスリムの皆様!
信仰者が抑圧に賛同したり、あるいは抑圧を賞賛したりすることは決してありません。抑圧を目の当たりにして沈黙したり、抑圧者をかばい立てしたりすることもありません。抑圧によって信仰者の心が満足することは決して起こりえないのです。信仰者であれば真実と正義をこそ支持し、抑圧に対してはいつでも強く反対します。信仰者は抑圧者の敵であり、抑圧されている人々にとっての希望です。地上のどこにいようとも、傷ついた人を目にすれば心を痛めるのが信仰者というものです。信仰者とはアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に服従し、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)へと至る道を歩む者のことです。真実と正義のために奉仕する限り、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の御恵みと助けが共にあることを、信仰者は知っているのです。信仰者として真実を支持し続ける限り、抑圧者は、抑圧されている犠牲者に対し、決してそれ以上の危害を加えることはできません。

親愛なる信仰者の皆様!
預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、ハディースの中で次のように語っています。 「誰でも、悪を見た者は自分の手で(行動で)それを変えなさい。それができないなら自分の舌で(言葉で)それを変えなさい。それができないなら、自分の心でそれを変えなさい。それが最も弱い信仰というものです」。[3]

[] Ibrahim, 14/42.
[] Bukhari, Mazalim, 10.
[] Muslim, Iman, 78.


https://youtu.be/cokuXiny7iU

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