東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「若者世代:もっとも価値ある財産、そのゆたかさ」

尊敬すべきムスリムの皆様!
青春期とは、文字通り人生の春にあたります。夢やアイデアがふくらんで、体力や情熱が最高潮に達する時期です。 若者が青春期を有意義に過ごせたなら、現世においても来世においても幸福になれることでしょう。しかしそうではないのなら、青春時代は後悔の時代になってしまいます。この点に関して、預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように警告しています。「老いる前に、自分の若さを有効に使いなさい」。[i] 彼が伝えた吉報によるとアッラー(スブハーナワタアーラー)への服従の意識をもって育った若者は、恐るべき審判の日に、「アルシュ(玉座)」の陰に保護されることになります。[ii]

親愛なる信仰者の皆様!
若者の世代とは私たちの未来であり、私たちの希望です。和家紋おたちの世代とはもっとも価値のある財産であり、豊かさそのものです。若者の世代の一人ひとりにそれぞれの価値があり、誰もが保護され、親切に遇され、支援と愛情を注がれるに値します。彼らが人々に良いことをもたらし、それぞれの国や地域、民族の価値観を尊重し、精神的な価値を大切にする、高い意識と理想を持った個人として成長するよう、私たち全員が努力しなくてはなりません。

今週金曜のホトバを、アスハーブル=カハフ(洞窟の仲間たち)についての次の節をもって終わります。彼らは聖クルアーンにおいて、信仰と高潔な姿勢の鑑として示されています。 「われらはあなたに、真理をもって彼らの物語を語ろう。彼らは主を信じる若者であった。それゆえわれらは、彼らへの導きをさらに深めた」。

[i] Hakim, Mustadrak, IV, 341.
[ii] Bukhari, Adhan, 36.


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