東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「目上の人々に対し誠実であること:アッラーの慈悲と恩寵の源」

尊敬すべきムスリムの皆様!
目上の人々とは、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)にその祈りが聞き届けられ、豊かな祝福を授かった人々です。私たちの過去と未来をつなぐ、もっとも価値のある架け橋になれる人々です。私たちは、彼らから主を愛するすべや、また私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)のやさしさを学びます。郷土愛や精神的な価値観、習慣や伝統を、私たちに引き継いでくれるのも彼らです。彼らは私たちの故郷を支える柱のひとつであり、祝福の源でもあります。

親愛なるムスリムの皆様!
生涯にわたり、目上の人々をとても大切に敬っていた預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、私たちに次のように呼びかけています。「若者が目上の者を、その年齢ゆえに敬うなら、アッラーは、その若者が年を取ったときに敬意を示す者をあらしめるだろう」。[1] 預言者ムハンマドのウンマにふさわしいふるまいとは、慈悲と祝福の源である目上の人々を、自己犠牲と忍耐のうちに年老いた私たちの両親を、決して見放さないことです。私たちにふさわしいふるまいとは、人生の段階においてもっとも弱い立場に立たされた彼らに寄り添い、彼らの必要を満たすことです。喜びをもって彼らと語らい、決して非難じみた言葉をかけたりしないことです。思いやりとやさしさをもって彼らの世話をし、彼らの願いを受け止められるよう努力することです。目上の人々を尊重することは、全能のアッラーの喜びにかなうことだからです。

親愛なる信仰者の皆様!
幼かったころの私たちの手をひき、導いてくれた目上の人々に対し、正しく尊敬の念を示すようにしましょう。どうしているか、助けを必要としていないかを尋ね、どのような形であれ、心を込めて彼らに尽くしましょう。目上の人々を敬うことが、家庭には平和を、人生には祝福をもたらすことを、忘れないようにしましょう。

[1] Tirmidhi, Birr, 75.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)