東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「信仰は人を高める」

金曜礼拝のフトバ

尊敬すべきムスリムの皆様!
私たちの全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)は、数えきれないほどの喜ばしい祝福を私たちに授けてくださいました。その中でも、もっとも大切で価値のある祝福があります。その偉大なる祝福とは、信仰です。信仰により、人は向上します。信仰により、心は平安で満たされます。信仰によって良心は浄められ、信仰によって心はやすらぎます。信仰により墓は照らされ、信仰により復活の場は静けさを得ます。信仰によって人はアル=スィラート(道)を歩み、信仰によって人は楽園に入るのです。

親愛なる信仰者の皆様!
信仰には、私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)が伝えた全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)からのすべてのメッセージを心から認め、口にして証言することを伴います。ジブリール(アライヒッサラーム)の「信仰とは何か」という問いに、アッラーの使徒は次のように答えました。「アッラーと、その天使たちと、その啓典と、その預言者たちと、復活と、そして良いことも悪いことも、人には定められた天命があると信じることです」。[1]
本当に、信じて正しい行いをした者は、楽園の庭をその住まいとし、永遠にその中にとどまり、そこから出たいとは思わないでしょう。[2] 自分の主の御しるしも、主にまみえることになるのも信じず、預言者たちを嘲笑する者になってしまえば、その行いは価値を失い、来世においては地獄がその住まいとなります。[3]

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの信じる価値観を、守り続ける努力をしましょう。私たちの手や舌が、すべての生けるものにとって安全であることが保証できるよう注意を払いましょう。個人の、公共の、そして孤児の財産と権利を守り、尊重しましょう。自分たちの周りに、愛情と思いやりを広めましょう。善を行うことに幸福と感謝を見出し、悪を行ってしまったときは悲しみをもって悔い改めましょう。正しいあり方で主(スブハーナ ワ タアーラー)に従い、信仰の原則を真に受け入れ、誠実な崇拝を続け、善良な道徳においては妥協しない信仰者こそが、現世と来世の幸福を得るということを忘れないようにしましょう。

[1] Ibn Hanbal, I, 28.
[2] Kahf, 18/107, 108.
[3] Kahf, 18/103-106.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「信仰は人を高める」.(PDF)

とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)