東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「預言者の人格とクルアーンについて」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)は、聖クルアーンにおいて次のように告げておられます。「あなたがたにはすでにアッラーの使徒という、アッラーと終末の日を待ち望み、アッラーを多く想い起こす者のための最善の模範がある」。[i]

また、私たちの愛する預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、ハディースの中で次のように語っています。「私は、善良な人格を完成させるために遣わされた」。[ii]

親愛なる信仰者の皆様!
アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は、信仰や崇拝といったことに限らず、その人格においてもあらゆる人の中で完璧な方でした。

預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の道徳性はクルアーンにありました。私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、クルアーンが命じる通りの人生をあゆみ、またクルアーンが禁じていることを避けました。

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、家族の長として思いやりぶかく愛情に満ちていました。彼の家庭は平安と愛にあふれていました。家庭内に暴力や憎しみを入り込ませることは決してしませんでした。

預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は、もっともすぐれた教師でもありました。人生のあらゆる側面について教友たちに教えるとき、彼はこう語っています。「私は、父のようにあなたがたに教えよう」。[iii]

アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は、誠実かつ真実で、義理堅い友人でもありました。

親愛なるムスリムの皆様!
言葉においても行動においても、私たちは預言者(彼の上に祝福と平安あれ)を模範とすべきです。彼のすばらしい人格を導きとすることで、私たち自身もまた善良な人格を身につけましょう。崇拝という旅を通して、自らの魂を完成させてゆきましょう。自らの家庭をこそ、地上の楽園としましょう。友人との間に、家族との間に、誠実さ、信頼、忠誠の橋をかけましょう。善のために今いるこの世を意味あるものとし、来世を平安なものとしましょう。次のことを忘れないようにしましょう。「もっとも正しい言葉とはアッラーの書のことであり、もっともすぐれた導きとはムハンマドのことである」。[iv]

[i] Ahzab, 33/21.
[ii] Ibn Hanbal, II, 381.
[iii] Ibn Majah, Taharah, 16.
[iv] Nasa’i, ‘Eidayn, 22.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「預言者の人格とクルアーンについて」.(PDF)

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