『シャルリー・エブド』誌に関するトルコ共和国宗務庁の見解

『シャルリー・エブド』誌に関する宗務庁の見解

『シャルリー・エブド』誌に関する宗務庁の見解

あらゆる機会にお伝えしてきた通り、イスラムが平和の宗教であること、その使徒である預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)が慈悲の預言者であることを、今一度お伝えしたいと思います。

ムスリムは人権、自由、普遍的な人間の価値を尊重し、かつあらゆる種類の暴力と悪に反対します。しかし昨今、イスラムや欧州在住のムスリムに対する侮辱と攻撃が、特にフランスにおいて非常に深刻なレベルに達しています。この状態に拍車をかけているのが『シャルリー・エブド』というタイトルの週刊誌です。この週刊誌の最新号に、私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)と、トルコ共和国大統領レジェップ・タイイップ・エルドアンについての見るに堪えない漫画が掲載されました。

この週刊誌がこのようなコンテンツを制作・掲載したことは、世界の20億人近いムスリムに対する形容しがたい蔑視のあらわれであると断言せざるを得ません。これは人道に対する犯罪であり、神聖な価値と良心に対する侵害です。他者の価値観を無視することは道徳のおそるべき欠如であり、秩序に対する大いなる敵意であり、人間の尊厳と信教の自由に対する卑劣な攻撃です。国際的な慣習と合意に反する狂信的・退行的で野蛮な行為であり、地域社会ひいては世界の平和を損ねかねない無責任かつ無分別な行為です。人々を動揺させることを意図した残酷な挑発行為です。嘘、誹謗中傷、侮辱、挑発といった態度は、決して言論の自由という概念のみをもって釈明・糊塗しきれるものではないことを、ここに強く訴えます。

低劣で恥ずべきこの週刊誌を非難します。フランスの司法当局があるべき法の諸条件をすみやかに満たすことを期待します。ムスリムの価値を尊重し、彼らに安全を提供し、彼らの市民としての権利が確保されるよう、諸国家が行政面においてその責任を果たすことを求めます。

秩序と人権を信じ、信仰と社会平和に関心を寄せる全ヨーロッパのすべての知識人、学者、活動家、非政府組織、報道関係者、そして理性ある市民の皆様が、こうした露骨で残酷な挑発の行為と侵害とを決して看過・矮小化することなく、活発な議論を重ねてくださるよう願います。

人間と信仰を大切にするすべての宗教人・宗教団体の皆様にも同様のことを願います。ムスリムと皆様との間における個人あるいは集団レベルでの疑問を放置すれば、信頼関係は失われ、深い失望を引き起こすことになるでしょう。

またムスリムであるなら、こうした凶悪な挑発に対し、何の救済にもならない違法な手段に訴えることがあってはならず、自分の権利と信仰、普遍的な価値を守りたいのなら良識と理性をもって行動し続けるべきであることを、ここに広く宣言するものです。慈悲と良心と秩序の勝利を信じ、善と平和が何にもまさることを信じています。

地上のあらゆる世論に敬意を表して
トルコ共和国宗務庁


上記は2020年10月28-29日付でトルコ共和国宗務庁から発表された声明の邦訳です。訳は変更される場合があります。原文は以下をご参照ください。
Diyanet İşleri Başkanlığı’ndan Charlie Hebdo Dergisi’ne tepki (Türkçe)
Response of the Presidency of Religious Affairs to the Charlie Hebdo Magazine (English)