ラマダンにむけて

2021.03.24. ラマダンにむけて

親愛なる友人の皆さんへ

ご存じのように、聖なるラマダン月は神聖な知恵と慈悲、そして赦しに満ちた、とてもゆたかな月です。私たちはいま、この祝福された日々の前夜にいます。
インシャアッラー、私たちはほどなくして聖なるラマダン月を迎えます。この祝福された日々のために、自分自身の備えを始めましょう。

ラマダン月にむけて、どのように備えるべきでしょうか?
貴重なこの月に行われるべきもっともすぐれた善行とは何でしょうか?

1. 誠実な悔い改め
悔い改めとは、常に誠実なものでなくてはなりません。しかし信仰者であれば、アッラーに対する罪や、他人の権利の侵害については、急ぎ悔い改めることこそよりふさわしいあり方です。聖なるラマダン月が始まると、心と魂は平安で満たされます。そのため、ラマダン月には善行と崇拝に勤しむことができるでしょう。
アッラーは次のように告げておられます。

信仰者たちよ、皆そろって悔い改め、アッラーに立ち返りなさい。そうすれば、あなたがたは栄えるだろう。 (聖クルアーン24章31節)

アッラーの使徒、高貴な預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように語っています。

人々よ、アッラーに悔い改めなさい。一日に百回でも悔い改めなさい。(サヒーフ・ムスリム 2702)

2. ドゥアー(嘆願)
ラマダン月のあいだ、ムスリムは宗教と身体の善をアッラーに乞い願うべきでしょう。さらには、自らがよりアッラーに従順であれるよう、また自らの行いが受け入れられるよう祈ることです。

3. 偉大なこの月の到来を幸福とし、充足とすること
ラマダン月を迎えることは、アッラーから、その信仰者であるムスリムへの大いなる祝福のひとつです。ラマダンは善と祝福の季節です。天国の門は開かれ、地獄の門は閉ざされます。ラマダンはクルアーンの月であり、私たちの宗教において真実と虚偽とが分かたれる月なのです。

東京ジャーミイより