東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「結婚における預言者の模範について」
尊敬すべきムスリムの皆様!
結婚はアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の御命令であり、アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)のスンナでもあります。それは現世における幸福とゆたかな祝福、また来世における平安と楽園につながる貴重な出発点です。預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)が語っているとおり、結婚は「宗教の半分を守護する」 [1]ことの助けとなります。
結婚の第一歩である結婚契約の署名と結婚式は、親しい人々による立ち会い、幸せになってほしいという願いと共に行われる儀式です。結婚式とは、新たなひとつの家族が誕生したことを公けに告げるものです。喜びを分かち合い、未来への希望を強めるものです。互いの伴侶となった二人に、慈悲と慈愛の祝福があるように、また健やかで優しい子に恵まれるようにと、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に向けて祈りが発せられます。
親愛なるムスリムの皆様!
私たちの宗教は、結婚に向けて準備する際に、結婚についての契約書に署名することと、結婚式との両方を推奨しています。また、私たちの生活におけるすべての事柄と同じように、贅沢を遠ざけ、つつましくするようにとも忠告されています。この点について預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)は、ハディースの中で次のように語っています。「もっともすぐれた結婚とは、もっとも簡素な結婚のことである」。[2]
親愛なるムスリムの皆様!
私たちがいつもそうしているように、結婚式においてもアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の御喜びとアッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)のスンナに従うようにしましょう。結婚式を挙げる際には、無駄や贅沢に引きずられることのないようにしましょう。イスラームの定めた範囲内で楽しみ、慎重にバランスを保ち、ハラールとハラームに注意を払いましょう。結婚式を、クルアーンにおいて次のように告げておられる私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)に感謝の気持ちを表すためのものにしましょう。 「あなたがたのために、あなたがた自身の中からその伴侶を創造し、憩いを得るようにし、あなたがたのあいだに親愛と慈悲をあらしめたことも御しるしのひとつ。本当にその中には、省みる民への御しるしがある」。[3]
[1] Bayhaqi, Shu’ab al-Iman IV, 382.
[2] İbn Hanbal, VI, 83.
[3] Rûm, 30/21.
Prayer | Time |
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Fajr | 05:16 |
Sunrise | 06:47 |
Dhuhr | 11:40 |
Asr | 14:53 |
Maghrib | 16:32 |
Isha | 17:58 |