東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「すべての生命はひとしく尊い」
親愛なる信仰者の皆様!
私たちの偉大な宗教であるイスラームのもっとも大切な目標のひとつは、人の命を守り、あらゆる種類の害悪や攻撃からその安全を保つことです。私たちの宗教にしたがうなら、すべての人の命は尊く、侵害してはならないものです。この点について、クルアーンは次のように告げています。「……誰であれ人を殺したか、地上に退廃を広めたというのでもないのに、人ひとりの命を奪った者は、すべての人々をことごとく殺したのと同様である。また、人ひとりを生かした者は、すべての人々をことごとく生かしたのと同様である。……」[i]
親愛なる信仰者の皆様!
私たちは、アッラー(スブハーナワタアーラー)と審判の日を信じる信仰者です。私たちの信仰が求める通り、私たちには、自分の生活にイスラームの道徳を反映させる責任があります。暴力、無慈悲、憎しみ、不公正、抑圧、誰かの命や財産を奪おうとするなどといったことは、信仰者の生き方とは無縁です。信仰者の道徳は愛、尊敬、信頼、そして他人の権利の尊重に基づいているのです。
親愛なるムスリムの皆様!
私たちの預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の、「信仰を持たない限り、あなたがたが楽園に入ることはなく、互いを愛さない限り、あなたがたが信仰を持ったことにはならない」[ii]という言葉に耳を傾け、常に愛と思いやり、やさしさ、慈悲を勧めましょう。
自分の人生を大事にするのと同じように、他の人の人生もまた尊いものとしてみなしましょう。自分の身に起きたら嫌なことが、他人の身に起きるのを望むなどはもってのほかです。人間の尊厳を揺るがすあらゆる種類の言葉や行為を避けましょう。
本日の金曜礼拝のホトバを、預言者の次のハディースをもって終わります。 「ムスリムとは、その言葉や行為が誰にとっても安全な者のことであり、信仰者とは、誰にとってもその生命と財産が安全な者のことである」。[iii]
[i] Ma’idah, 5/32.
[ii] Muslim, Iman, 93.
[iii] Tirmidhi, Iman, 12.
東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「すべての生命はひとしく尊い」.(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)
Prayer | Time |
---|---|
Fajr | 04:55 |
Sunrise | 06:25 |
Dhuhr | 11:27 |
Asr | 14:52 |
Maghrib | 16:30 |
Isha | 17:54 |