東京ジャーミイ　金曜礼拝のホトバ「礼拝：ムスリムのミゥラージュ」

「礼拝：ムスリムのミゥラージュ」

尊敬すべきムスリムの皆様！
インシャアッラー、今夜はライラト・アル＝ミゥラージュです。祝福されたこの夜を迎えさせてくださる全能のアッラー（スブハーナワタアーラー）に、終わりのない感謝と称讃がありますように。預言者ムハンマド・ムスタファに、サラートとサラームがありますように。彼のウンマの一員であることを誇りに思います。祝福されたライラト・アル＝ミゥラージュでありますように。

親愛なるムスリムの皆様！
ミゥラージュの夜、全能のアッラー（スブハーナワタアーラー）は私たちの最愛の預言者を歓迎し、三つの偉大な祝福を授けました。¹ ひとつには、彼のウンマの一員であり、アッラー（スブハーナワタアーラー）に何ものも並べることのない人は、最後には楽園に行くということです。もうひとつはバカラ章の、「アーマナー・ッラスール」として知られる最後の2節です。信仰、崇拝、審判の日、そしてアッラー（スブハーナワタアーラー）への祈り方を教えてくれています。そしてもうひとつが、しもべである私たちと主（スブハーナワタアーラー）との逢瀬である礼拝の吉報です。

親愛なるムスリムの皆様！
信仰者は、ただ礼拝を通してのみ復活します。礼拝を通して平安を得、礼拝によって主（スブハーナワタアーラー）との絆を深めるのです。ナフスは礼拝によって浄められ、魂は礼拝によって完成されます。乱雑になりすぎた私たちの生活も、礼拝によって祝福を得ます。楽園の門は礼拝により開かれます。²
礼拝は信仰者を守る精神の盾です。畏れをもってなされる礼拝は、無恥と邪悪から信仰者を守ります。³ 礼拝は赦されるため、容赦されるための手立てです。重大な罪を除いて、一日に五回の礼拝と金曜の礼拝は小さな罪の償いになります。⁴

親愛なる信仰者の皆様！
ミゥラージュからの贈り物である礼拝を、全能の主（スブハーナワタアーラー）のお喜びを得る機会とし、実践するよう努めましょう。定めの礼拝が無駄にならないようにしましょう。誠実に、正しく礼拝を行いましょう。礼拝を、邪悪から身を守る盾としましょう。私たちの目に光をもたらす家族や子どもたちが、礼拝のやすらかな空気を楽しめるようにしましょう。
本日の金曜礼拝のホトバを、次の章句をもって終わります。

「あなたの家族に礼拝を命じ、あなた自身もよく耐えなさい。われらは、あなたに糧を求めない。糧をもたらすのはわれらである。結実は、畏れる者のためにある。」⁵

[1] Muslim, Iman, 279.
[2] Tirmidhi, Taharah, 1.
[3] Ankabut, 29/45.
[4] Muslim, Taharah, 14.
[5] Ta-Ha, 20/132.

東京ジャーミイ　金曜礼拝のホトバ「礼拝：ムスリムのミゥラージュ」(PDF)
とうきょうジャーミイ　きんようれいはいのホトバ（ひらがなとカタカナ）(PDF)