東京ジャーミイ金曜礼拝のホトバ「抑圧は決して勝利できない」
親愛なるムスリムの皆様!
朗読した章句において、全能のアッラー(swt)は次のように告げておられます。「不正をなす者の行いに、アッラーが無頓着だなどと思ってはならない。かの御方はただ彼らを、[恐怖のあまり]目線も動かせなくなる日まで猶予しているだけ。」1
親愛なる信仰者の皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームが禁じている罪のひとつに、抑圧があります。抑圧とは、正義を無視し、権利と法の支配を認めないことを意味します。それは人びとの生命、財産、名誉、そして尊厳に対する攻撃です。抑圧とは、自分の主(swt)と、自分自身と、自らを取り巻く環境に対して犯す罪です。
親愛なる信仰者の皆様!
長年、パレスチナで続いていた抑圧は、過去1年で前例のない大量虐殺へとエスカレートしました。世界の目の前で、ひとつの国が組織的に歴史から抹消されつつあります。ガザでは、シオニストの抑圧者たちが子どもや女性、老人であろうとかまわず、何万もの罪なき人びとを殺戮し、今なお殺戮し続けています。
親愛なるムスリムの皆様!
抑圧は、決して勝利することができません。抑圧者には、決して邪悪な目的を達成することができません。信じない人びとが落胆しようとも、アッラー (swt) は必ずその御光を全うされるでしょう。その一方で、私たちに課されている義務とは、あらゆる形の争いや衝突を脇に置いて、イスラームの同胞愛に身を置くことです。ウンマの意識を働かせ、団結と連帯を守ることです。
本日の金曜礼拝のホトバを、邪悪や悪行、抑圧、そして抑圧者に対しては警戒を怠ることなく、常に用心深くあるよう教えている、私たちの預言者(saw)のハディースをもって終わります。「あなたがたのうち、何か悪いものを見た者は、自分の手でそれを変えるようにしなさい。それができないなら、自分の舌で。それができないなら、自分の心で。そして、それがもっとも弱い信仰である。」2
[1] Ibrahim, 14/42.
[2] Muslim, Iman, 78.
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Prayer | Time |
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Fajr | 04:54 |
Sunrise | 06:19 |
Dhuhr | 11:54 |
Asr | 15:49 |
Maghrib | 17:30 |
Isha | 18:50 |