東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「固有の価値観と精神性を守ることについて」
親愛なるムスリムの皆様!
預言者たちを信じることは、私たちの崇高な宗教であるイスラームにおける基本的な要素のひとつです。最初の人類であり預言者であるアーダム(as)に始まり、最後の預言者であるムハンマド・ムスタファにいたるまで、すべての預言者たちを信じることは(saw)、私たちの信仰の条件です 1。預言者たちはアッラー(swt)の貴い使徒です。彼らは、全能のアッラーから人類への命令と禁止を伝えるために遣わされました。これにより、人類は真実と虚偽、善と悪の区別を学んだのです。
親愛なる信仰者の皆様!
すべての預言者たちと同じく、預言者イーサー(as)もまた、預言者としてイスラームのメッセージを伝えました。同様に、従順と服従はただアッラーにのみ捧げられるべきであり、アッラーの他に神は存在しないことを人類に伝えました。私たちは全能のアッラーによって遣わされたすべての預言者を信じ、預言者イーサーも同じ様にアッラーの使徒であると信じています。私たちはすべての預言者たちを愛し、預言者イーサーも同じ様に愛します。しかし、時間の経過とともに形づくられ、預言者イーサーのものとされてはいるものの、実際には彼が伝えたことではない、全能のアッラーのご承認も得ていないあらゆる誤った信念や姿勢、行いやシンボルについて、私たちは受け入れることも、生活の一部にすることも決してないでしょう。
人類を真実と正義に招いた預言者の誕生を、預言者自身が伝えた価値観とは正反対のやり方で祝うことはできません。ハラールとハラームの境界を無視し、プライバシーの限界を超えるあらゆる娯楽やふるまいは、私たちの信仰に反する罪深いものです。多くの害悪の根源である飲酒や、家庭を崩壊させる賭博、家族と社会の土台を破壊する不品行、心と意志を無力にする麻薬、不幸の他に何ももたらさない宝くじやあらゆる賭け事などは、新年のお祝いを含め、どのような祭日や祝日であろうと、ハラールにも、正当化もできないことを決して忘れることのないようにしましょう。
尊敬すべき兄弟、姉妹の皆様!
ムスリムが自分の価値観や信仰とは相反する過ちに陥るのは、その世俗性や、神の原則から遠ざかってしまったことが原因になっています。愛する預言者(saw)は、このことについて次のように警告しています。「あなたがたは、先人たちの通った誤った道に、完全に、文字通りに従ってしまう。彼らがとかげの穴に入れば、あなたがたも入ってしまう」2 。ですから、私たちに定められた、揺るぎない価値観をしっかりと守りましょう。私たちと家族、若い世代を、私たちの宗教には存在しない誤った信念や、不適切な態度や行動から守りましょう。
本日のホトバを、アル=バカラ章の以下の章句をもって終わります。「ユダヤ教徒もキリスト者も、あなたが彼らの宗旨に従わない限り、あなたに満足しないだろう。言いなさい。「アッラーの導きこそ、導きというもの。」……」3
[1] Baqarah, 2/285.
[2] Bukhari, Anbiya, 50
[3] Baqarah, 2/120.
Prayer | Time |
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Fajr | 05:21 |
Sunrise | 06:51 |
Dhuhr | 11:48 |
Asr | 15:07 |
Maghrib | 16:46 |
Isha | 18:11 |