東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「抑圧と不正な行為は罰を免れ得ないことについて」
尊敬すべきムスリムの皆様!
朗読した章句の中で、全能の主(swt)は次のように告げておられます。「不正をなす者の行いに、アッラーが無頓着だなどと思ってはならない。かの御方はただ彼らを、[恐怖のあまり]目線も動かせなくなる日まで猶予しているだけ。」1
この章句は、抑圧された人びとにとっては希望となぐさめであり、抑圧者たちにとっては警告と脅威です。この脅威を無視する抑圧者たちは、この世でも来世でも平安を得ることができません。彼らは、現世では恥辱を味わい、来世ではより大きな罰を味わうでしょう。預言者ムハンマド(saw)の言葉にあるとおり、「復活の日、抑圧が抑圧者にとっての暗闇となる」2 でしょう。
親愛なる信仰者の皆様!
私たちは、慈悲や良心、思いやりの心が失われ、抑圧が第2の本性となり、抑圧者があらゆる支持を得る時代に生きています。どのような権利も法も認めない迫害者たちが、老若男女の区別なく、パレスチナの抑圧された人びとに爆撃の雨を降らせています。狂暴な殺人者たちは、国際社会の目の前で、私たちの同胞である罪なきパレスチナの人びとを虐殺しています。しかし、私たちは、抑圧された人びととアッラーを隔てる障壁は何もないことを信じています。3 アル=カッハール(統治するお方)である私たちの主は、抑圧者を打ち負かし、彼らをみじめな状態にするでしょう。
親愛なるムスリムの皆様!
信仰者は、抑圧する側に立つことも、それを称えることもしません。抑圧に直面して沈黙したり、抑圧する者の代弁者になったりもしません。抑圧者を前に、信仰者の心が満足することは決してありません。真実と正義の側に立ち、抑圧に対してはいつでも断固として反対するのが信仰者です。抑圧者の敵であり、抑圧された人びとの希望となるのが信仰者です。地上のどこであろうと、血のにじむ傷口を前にして、心を痛めるのが信仰者です。信仰者とは、アッラー(swt)に服従し、アッラー(swt)への道を歩む者のことです。信仰者は、真実と正義に仕えている限り、アッラー(swt)の恩寵と助けは自分たちと共にあるということを知っています。
平和と秩序を狙う者には、遅かれ早かれ罰が下されるでしょう。
本日の金曜礼拝のホトバを、邪悪と不正、抑圧、そして抑圧者に対しては常に警戒し、用心深くあるよう私たちに教える預言者(saw)のハディースをもって終わります。「あなたがたのうち、何か悪いものを見た者は、自分の手でそれを変えなさい。それができないのなら、自分の舌で。それもできないなら、自分の心の中で。しかし、それはもっとも弱い信仰である。」4
[1] Surah Ibrahim, ayat 42.
[2] Sahih Bukhari, Mazalim, 8.
[3] Sahih Bukhari, Zakat, 63.
[4] Sahih Muslim, Iman, 78.
Prayer | Time |
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Fajr | 05:16 |
Sunrise | 06:43 |
Dhuhr | 11:54 |
Asr | 15:26 |
Maghrib | 17:05 |
Isha | 18:28 |