東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「サラー:ミゥラージュの贈り物、宗教の柱」
親愛なるムスリムの皆様!
本日の金曜礼拝のホトバでは、人生に意味を与え、心に平安をもたらす、ミゥラージュからの奇跡的な贈りものであるサラー(礼拝)の大切さについて、改めて考えてみましょう。
親愛なるムスリムの皆様!
1日に5回の礼拝は、急いだり、遅らせたり、多忙なスケジュールの間に詰め込んだり、慌てて終わらせたり、あるいは今際の際まで放置したりしてはなりません。サラーは、ムスリムであることと切り離せないからです。ムスリムはサラーをし、サラーは人を真に人間らしくします。人生でもっとも価値ある時間とは、サラーをしている時間です。サラーをしない人生は、無駄な人生です。ですからムスリムは、宗教上の正当な理由がない限り、後回しにできると考えてサラーを怠ることはできません。サラーの時刻に合わせて物事を計画的に行うことがムスリムのつとめです。実際に、私たちの預言者(saw)はこのことの重要性を強く訴え、اَلصَّلاَةُ عِمَادُ الدّ۪ينِ 「サラーは宗教の柱である」1 と語っています。
親愛なる信仰者の皆様!
ホトバの最初に朗読した章句において、全能の主は次のように告げておられます。「あなたに啓示した啓典を復唱し、礼拝のつとめを守りなさい。本当に礼拝は、不品行や邪悪をさせないようにする。……」2
かつて預言者(saw)は「ビラールよ、起きなさい。私たちを礼拝に招きなさい。私たちを礼拝によって力づけなさい。」3 と語り、自分のウンマに対し、人生の重荷はサラーを通してのみ軽くなることを思い出させたのです。ですから、礼拝を負担としてみなすのではなく、日々の暮らしの用事に疲れた魂に平穏をもたらす祝福としてみなしましょう。スンナを守り、その柱となるものを適切に成し遂げ、遅れたり、怠ったりすることなく、敬意をもってサラーを行いましょう。サラーを通して、洗練され、成熟した、模範的な信仰者となりましょう。サラーを行っているにもかかわらず、間違いや過ちを繰り返す兄弟、姉妹にはやさしく警告しましょう。1日に5回の礼拝を、マスジドで行うようつとめましょう。マスジドでサラーを行えない場合は、家族と集まり、自宅で一緒に行いましょう。وَأْمُرْ اَهْلَكَ بِالصَّلٰوةِ وَاصْطَبِرْ عَلَيْهَاۜ 「あなたの家族に礼拝を命じ、あなた自身もよく耐えなさい」4 という全能の主の命じるところに従い、やさしい言葉や笑顔、それに忍耐をもって、子どもたちや若い人たちに礼拝をすすめましょう。私たち自身や家族から、サラーのような貴い崇拝の行為を奪ってしまうことのないようにしましょう。
本日、礼拝を怠っているすべての兄弟、姉妹に強く伝えたいことがあります。祝福されたこの日々を最大限に活かし、過ちや罪から私たちを浄め、アッラーの御前における自分の価値を高める、1日に5回の礼拝を行う決心をしましょう。本日の金曜礼拝のホトバを、預言者(saw)の次のハディースをもって終わります。「アッラーは5回の礼拝を定めた。誰であれ、その5回のためにきちんとウドゥをし、正しい時刻を守って行い、その間も完全なサジダをして従順さを示したなら、アッラーの赦しが約束されるだろう。」5
[1] Bayhaqi, Shu’ab al-Iman, 3, 39.
[2] Ankabut, 29/45.
[3] Abu Dawud, Adab, 78.
[4] Ta-Ha, 20/132.
[5] Ibn Hanbal, IV, 266.
Prayer | Time |
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Fajr | 05:14 |
Sunrise | 06:42 |
Dhuhr | 11:54 |
Asr | 15:28 |
Maghrib | 17:07 |
Isha | 18:30 |