東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「ザカートとサダカ・アル=フィトル、善良さの架け橋」
尊敬すべきムスリムの皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームは、困っている人たちと富を分かち合い、彼らを支え、心を配るよう命じています。連帯感を強く持ち、互いに助け合うことによって団結し続けるよう命じています。ザカートは、そうした意識を私たちに教え込む崇拝行為のひとつです。全能の主(swt)は、 「礼拝のつとめを守り、喜捨をしなさい。あなたがたが自分自身のために送り出した善は、何であれアッラーの御許に見出されるだろう。本当にアッラーは、あなたがたのすることを見ている」1 と告げておられます。
親愛なる信仰者の皆様!
ザカートは、イスラームの5つの柱のひとつです。一定額の富を得たムスリムが、年に1度、困っている人たちのために自分の富から特定の割合を差し出すという、義務としての行いです。ザカートは、分かち合いや連会館、相互支援を体現する崇拝行為です。ザカートを通じて人びとは互いにつながり、愛と尊敬に基づく平和な空気を育みます。裕福な人とそうでない人の間に、優しさと思いやりの架け橋が架けられます。ザカートは、すべての富と財産の真の所有者はアッラーであることを思い出させてくれます。善を増やし、悪を減らす上での重要な役割を果たします。物惜しみや、世俗的な財産への必要以上の執着から私たちを守ってくれます。体、魂、そして財産を、物質的・精神的な不純さから浄めてくれます。この点について、アッラーの使徒(saw)は「ザカートを支払うことであなたの富を守り、慈善を行うことであなたの病をいやしなさい」2 と語っています。
尊敬すべきムスリムの皆様!
分かち合いと連帯の意識を強めるもうひとつの崇拝行為が、サダカ・アル=フィトルです。フィトラとも呼ばれるこの崇拝行為は、ラマダーンを守りイードを迎えられたことへの感謝を表すものです。富裕とみなされる宗教的な基準を満たしたすべてのムスリムは、自分自身と、自分が養う家族に代わり、困っている人びとにフィトラを与える責任があります。フィトラはイードの前に与えることもでき、そうすることがより高潔であるとされています。なぜなら、そうすることで困っている兄弟、姉妹とイードの喜びを分かち合うことができるからです。
親愛なる信仰者の皆様!
全能の主は、次のように告げておられます。وَف۪ٓي اَمْوَالِهِمْ حَقٌّ لِلسَّٓائِلِ وَالْمَحْرُومِ 「乞う者も、奪われた者も、彼らの財の中から取り分にあずかっていた。」3 イスラームにおいて、ザカートを支払うことは単なる個人の選択や寛大さの問題ではありません。ムスリムは、受け取る人びとの尊厳を損ねたり傷つけたりすることなく、誠実さと思いやりをもってザカートを支払うべきです。
イスラームにおけるザカートとサダカは直接所有の原則に基づいているため、困っている人の手に渡らなければなりません。ですが、自分の住んでいる周囲ではザカートやフィトラを支払えない人や、国内外で困っている人を支えたい人は、信頼できる代理者を通してザカートやフィトラを配ることもできます。ただし、その場合、ザカートとサダカが正当な受取人に確実に届くようにする必要があります。
親愛なるムスリムの皆様!
東京ジャーミイ・ディヤーナト財団は、「同胞にザカートの祝福がありますように」をモットーとし、思いやりある人びとから託されたザカートとサダカ・アル=フィトルを世界中の兄弟、姉妹に分配しています。同胞愛のこのキャラバンにどうぞご参加ください。現金で直接お預かりし、領収書を発行することも、東京ジャーミイ・ディヤーナト財団の銀行口座への振込も可能です。詳しくは当館スタッフにお尋ねください。
[1] Baqarah, 2/110.
[2] Tabarani, Mu’jam al-Kabir, XIX, 128.
[3] Dhariyat, 51/19
Prayer | Time |
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Fajr | 03:32 |
Sunrise | 05:03 |
Dhuhr | 11:40 |
Asr | 16:22 |
Maghrib | 18:17 |
Isha | 19:43 |