東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「ラマダーンと来世への意識」
東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ
2026年3月13日
ラマダーンと来世への意識
尊敬すべきムスリムの皆様!
ある日のことです。預言者 ﷺ は教友たちにこう語りました。「実に、現世と私のたとえは、旅人が木陰にしばし身を休め、それからそこを後にして旅立っていくようなものである。」1このハディースは、この世における私たちの人生が、来世の永遠の命に比べればいかにはかないものであるかを思い起こさせます。そして、この世のつかの間の快楽に心を奪われ、永遠の来世のための準備を怠ることのないよう、私たちに警告しているのです。
親愛なるムスリムの皆様!
ムスリムにとって、アッラー(swt)への信仰に次いで重要なのは、来世を意識して生きることです。預言者 ﷺ は、ある教えを強調するとき、「アッラーと終末の日を信じる者は」という言葉から語り始めました。これは、これから語ることの重要さを示すためでした。次のハディースは、その明確な例です。「アッラーと終末の日を信じる者は、隣人に親切であるべきである。アッラーと終末の日を信じる者は、客人を寛大にもてなすべきである。アッラーと終末の日を信じる者は、善を語るか、さもなくば沈黙を守るべきである。」2
親愛なる信仰者の皆様!
来世への自覚をもって生きるムスリムは、自分の人生が深い意味を持つものであり、決して偶然に存在しているのではないことを理解しています。アッラーが頸動脈よりも近くにおられることを意識し、発する言葉や行いの一つひとつが細かに記録されていることを知っています。そして審判の日には、アッラー(swt)の御前に立ち、自らの行いについて申し開きをしなければならないことを自覚し、深い責任感をもって生きています。
来世を意識することは、ムスリムが、アッラー(swt)への義務、自分自身への義務、そして周囲の人々への義務を誠実に果たすよう促します。人間と石とを薪として燃え盛る地獄の業火から、自分自身と家族を守ろうと努めます。両親に喜んでもらえるように、そして祈ってもらえるように努めます。両親の満足はアッラー(swt)の満足につながると信じています。また、困っている人や貧しい人がいれば、進んで助けの手を差し伸べます。
親愛なるムスリムの皆様!
来世を意識することは、ムスリムの心に驚くほどの安定をもたらします。現世において最善を尽くしながらも、心は来世の永遠の命にしっかりと根ざし、この二つの間でバランスの取れた人生を歩みます。ムスリムとは、信頼に足る人のことです。その手や舌で他人を傷つけることはありません。他人の財産を侵すこともありません。誰かの貞潔や尊厳を害することもありません。ムスリムとは、誠実な人のことです。商取引においても誠実さを失わず、他者と社会の権利を尊重し、ハラームとされるものを避けて生きる人です。
本日の金曜礼拝のホトバを、全能のアッラー(swt)からの次の警告をもって終わります。「人々よ。あなたがたは主を畏れなさい。そして親が子に報いることも、子が親に報いることもできないその日を恐れなさい。本当にアッラーの約束は真理である。それゆえ現世の生に欺かれてはならない。アッラーについて欺く者に、欺かれてはならない。」3
[1] Tirmidhi, Zuhd, 44.
[2] Bukhari, Adab, 3.
[3] Luqman, 31/33.
| Prayer | Time |
|---|---|
| Fajr | 04:31 |
| Sunrise | 05:55 |
| Dhuhr | 11:51 |
| Asr | 16:03 |
| Maghrib | 17:46 |
| Isha | 19:06 |

