東京ジャーミイ金曜礼拝のホトバ「イバーダ（崇拝）：アッラーとそのしもべをつなぐ、祝福の縁」

親愛なるムスリムの皆様！
人間は、全能の主（スブハーナワタアーラー）への奉仕と崇拝のために創造されました。それは、全能のアッラー（スブハーナワタアーラー）の喜びと、また現世と来世の幸福を成就するのに役立つ善行とをともないます。それは、自分と創造主との関係を維持することを意味します。本当に、全能のアッラー（スブハーナワタアーラー）と私たちの間においてもっとも重要なこととは、私たちを無から創造したその存在とその唯一性を信じ、できる限り最もすぐれたやり方で主のしもべ（スブハーナワタアーラー）たらんとすることです。この点について、ある日、ムアーズ・イブン・ジャバルが、共に旅をしていたアッラーの使徒（彼の上に祝福と平安あれ）に、次のように問われました。「ムアーズよ。アッラーに対し、しもべは何をすべきか、知っていますか」。ムアーズが「アッラーとその使徒がもっともよくご存じです」と答えると、私たちの預言者（彼の上に祝福と平安あれ）は次のように語りました。「何ものかを主と同列に並べることなく、ただ主にのみ仕えることです。同時に、主がしもべに対しなすべきこととは、何ものかを主と同列に並べることなく、ただ主にのみ仕えた者を罰しないことです」。^[i]

親愛なる信仰者の皆様！
私たちの書、聖クルアーンには次のように記されています。「男であれ女であれ、信仰者として正しい行いをする者には、われらは必ず良い生涯を送らせ、その行いの中で最善のものに応じた報酬をもって報いるだろう」。^[ii]

ですから、私たちの主（スブハーナワタアーラー）への奉仕のつとめを自覚するようにしましょう。心から主（スブハーナワタアーラー）とつながり、献身的なしもべであれるよう心がけましょう。怠ることなく礼拝に立ち続け、できる限り最もすぐれたやり方で礼拝を行えるようになりましょう。礼拝を、現世のあらゆる煩わしさや偽善から解き放ちましょう。そうすることで、私たちの主（スブハーナワタアーラー）が注いでくださる、終わりなき祝福への感謝を示しましょう。崇拝を怠り、放棄することは、霊的なむなしさや御恵みの喪失、現世における不安をもたらし、また主（スブハーナワタアーラー）の御目には重大な罪として映ることを忘れないようにしましょう。

^[i] Bukhari, Jihad, 46.
^[ii] Nahl, 16/97.

東京ジャーミイ金曜礼拝のホトバ「イバーダ（崇拝）：アッラーとそのしもべをつなぐ、祝福の縁」.(PDF)
とうきょうジャーミイ　きんようれいはいのホトバ (ひらがなとカタカナ PDF)