東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「結婚式はシンプルであるべきことについて」
「結婚式はシンプルであるべきことについて」
親愛なる信仰者の皆様！
結婚は全能のアッラーの命令であり、預言者ムハンマドﷺのスンナです。愛すべき預言者は、「結婚は私のスンナの一部である。そして私のスンナに従わない者は、私とは何のかかわりもない」1 と語っています。結婚は、男女の双方が宗教的、法的、道徳的な責任を負う聖なる合意です。それは負担ではなく祝福であり、困難ではなく慈悲なのです。結婚とは、単に生きものとしての必要を満たすことではありません。そこには心、理想、そして喜びと悲しみを分かち合うことも含まれています。
尊敬すべきムスリムの皆様！
アッラーの使徒ﷺが表しているとおり、結婚は人々の目にハラームなことを防ぎ、慎み深さを守ります。2 まさしく力強い社会と明るい未来の基盤であり、保証なのです。伴侶のことを悪から守る安全な避難所であり、あらゆる種類の脅威に対する盾です。結婚のこの側面について、全能のアッラーは、貴いクルアーンを通して 「彼女たちはあなたがたの衣、またあなたがたも彼女たちの衣」3 と説いておられます。
親愛なる信仰者の皆様、
ですから、主（スブハーナ ワ タアーラー）のご承認と預言者ﷺのスンナに従って行動しましょう。バスマラをもって、子どもたちのために家族の礎を築きましょう。
結婚式を主催する際には、イスラームの命令と禁止を守るようにしましょう。プライバシーの制限の侵害があってはなりません。人の健やかさと尊厳を傷つける、あらゆるハラームを遠ざけましょう。主は常に私たちをご覧になっており、私たちが行うすべてのことについて、必ずその責任を負わされるのだということを忘れないようにしましょう。
[1] Ibn Majah, Nikah, 1.
[2] Bukhari, Nikah, 3.
[3] Baqarah, 2/187. 注: 「衣（لباس）」とはやすらぎ、貞節、保護などの比ゆ。
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