親愛なる信仰者の皆様！
際限のない欲望を追いかけているうちに、私たちは創造の目的を忘れ、やがて迎える死についてすら考えなくなることがあります。私たちはみな、死について知っており、また復活が真実であるとも信じています。諸世界の主（スブハーナ ワ タアーラー）の御前で、自分の善行や悪行について申し開きをすることになるでしょう。そして永遠の報奨を授かるか、痛みをともなう懲罰を科されることになります。
親愛なる信仰者の皆様！
来世を信じることは、人生に道筋をもたらし、意味と価値を与えるもっとも重要な基礎となります。来世を信じる人は、永遠の幸福の鍵はこの現世にあることを知っており、この意識と信仰をもって、アッラーの御喜びを求めて人生を送る努力をします。信仰者は、信仰の求めるところに従い、自分の人生を正しい行いで満たします。善良な道徳をもって、自分の人生の飾りとするのです。
尊敬すべきムスリムの皆様！
私たちは、来世こそよりすばらしく、しかも永遠であることに注意しなくてはなりません。来世よりも、現世の方を好む者のひとりになってはなりません。[i]
私たちは、「人間よ。あなたの主たる高貴な御方について、何があなたを欺いたのか」 [ii] と問いただされる者になることのないよう、全能の主（スブハーナ ワ タアーラー）に対する崇拝を余すところなく実践しなくてはなりません。 「あなたの記録を読みなさい。この日、あなたの清算はあなた自身で十分である」[iii] と呼び出される前に、自らに問い直す必要があるのです。 「しかし誰であれ、信仰者として来世を欲し、そのために尽力する者。これらの者の尽力は十分に認められるだろう。」[iv] このことを、忘れないようにしましょう。
[i] A‘la, 87/16, 17.
[ii] Infitar, 82/6.
[iii] Isra, 17/14.
[iv] Isra, 17/19.
東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「来世は永遠であり、より喜ばしい場所であることについて」.(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)