尊敬すべきムスリムの皆様！
信仰とは、アッラー(swt)の存在、その天使たち、諸啓典、預言者たち、終末の日、そしてカダー(命令)とカダル(定命)を司るのはアッラーであると信じることです。 主(swt)の命じるところに従い、禁じられたものを避け、信仰者としての堅固な姿勢を維持するという誓約です。正しさ、公正さ、思いやりと慈悲、平安と幸福への道にある障害を取り除くことです。信仰には、クルアーンが伝える神の原則に対する心からの献身と、預言者(saw)の模範的な生涯を人生のあらゆる場面において導きとすることが求められます。
親愛なる信仰者の皆様！
私たちは、主は常に私たちと共におられ、私たちを見捨てることはなさらないと信じ、またそれが現世での試練における私たちの成功につながると信じています。どのような困難に直面しようと、信仰こそが、私たちを強め、未来への希望を生かし続けるのです。抑圧、悪、不正に耐える力を与えてくれるのは、私たちの信仰です。今日もまた、数少ないムジャーヒディーンの人びとが、信仰によって得た力をふりしぼって抑圧者に抵抗しています。アッラー(swt)への揺るぎない信仰をもって、彼らは抑圧者と戦っています。主(swt)は次のように告げておられます。「アッラーは信じる者たちの庇護者であり、暗闇から光へと彼らを連れ出す。」2
親愛なるムスリムの皆様！
信仰という偉大な祝福を私たちに授けてくださった全能のアッラーに、限りない称賛と感謝を捧げます。人生のあらゆる面で信仰を表すとき、計り知れないこの祝福に感謝の気持ちを表します。正しい行いと良い道徳をもって信仰を完成させるよう努力する限り、私たちは主(swt)のお喜びを得ることができるでしょう。私たちが善良な信仰者となり、私たちの手（行動）や舌（言葉）が誰のことも傷つけないようなら、私たちはイスラームを最善の方法で示し、伝えたことになるでしょう。
本日のホトバを、聖クルアーンにある次の祈りをもって終わります。
「主よ。本当に私たちは、信仰へと呼び招く者が『あなたがたの主を信じよ』と呼ぶのを聞いて、信じるようになりました。主よ、それゆえ私たちの罪を赦してください。私たちの悪い行いを咎めないでください。そして私たちを、徳ある者と共に召し寄せてください。」3
[1] Ibn Hanbal, I, 28.
[2] Baqarah, 2/257.
[3] Ali ‘Imran, 3/193.
東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「信仰：人生を価値あるものにする方法」
とうきょう ジャーミイ きんようれいはい の ホトバ「しんこう：じんせい を かち ある もの に する ほうほう」