東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「信仰のもとめ:正しい行いと善良な道徳」

「信仰のもとめ:正しい行いと善良な道徳」

親愛なるムスリムの皆様!
信仰は、全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)の喜びと永遠の救いを達成するためのもっとも基本的な条件です。信仰とは、アッラーの存在とその唯一性、その預言者、その天使、その啓典、終末の日、そしてカダーとカダル(定めと天命)を司るのはアッラーであることを心の底から信じることです。
正しい行いとは信仰の表れであり、人生に信仰を反映させることです。善行をなすということは、アッラーへの奉仕という、信仰により結ばれた契約を重んじ、全身全霊でアッラーに従い、委ねることです。全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は、貴いクルアーンにおいて信仰と善行を共に言及され、正しい行いによって信仰を磨く人々には次の吉報を与えておられます。 「本当に、信じて正しい行いをする者には、われらは、その善良な行いの報酬を決して無為にしない。」1

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの信仰を完成させるのは、信仰者のもっとも基礎的な特徴である良い道徳です。啓示が下されて以降、預言者たちがそれぞれのウンマに残したもっとも偉大な遺産とは良い道徳です。道徳という美徳を身につけ、悪いふるまいを避けることは、信仰者に欠かすことのできない責任です。あるハディースにおいて、アッラーの使徒ﷺは次のように語っています。「信仰においてもっとも完成された信仰者とは、もっともすぐれた人格の者のことである」。2

親愛なるムスリムの皆様!
次の章句において全能の主は、信仰と善行をたずさえて主の御前に来る信仰者には大いなる報奨があると告げておられます。「しかし正しい行いをした信仰者としてやって来る者、これらの者には高い位階がある。……」3 ラマダーンを迎えるにあたり、この月を美しい始まりにしましょう。信仰とは相容れない行為はやめましょう。現世を去る前に、自分の責任を果たしましょう。正しい行いと良い道徳をもって信仰を美しいものとしましょう。

本日のホトバを、預言者による次のドゥアーをもって終わります 。「アッラーよ、善行を備えた強い信仰をお与えください。永遠の救いへと至る行いができるよう、私を助けてください。」4

[1] Kahf, 18/30.
[2] Abu Dawud, Sunnah, 15.
[3] Ta-Ha, 20/75.
[4] Ibn Hanbal, II, 321


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とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがなとカタカナ)(PDF)