東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「若者たち:郷土や精神的な価値観の担い手」

「若者たち:郷土や精神的な価値観の担い手」

親愛なるムスリムの皆様!
若さとは、全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)から私たちにもたらされたもっとも大きな祝福のひとつです。私たちは若いときに身体と精神、そして感性の変化を経験し、個性と人格を発達させます。私たちの将来は、若いときに大きく形作られます。礼儀や道徳、愛と尊敬、忍耐や寛容といった美徳がより際立つようになるのもこの時期です。

親愛なる信仰者の皆様!
若者たちは、私たちが彼らの考えていることに真剣に耳を貸すことを必要としています。私たちが彼らを信頼し、尊重し、彼らが目標を達成できるよう助けることを期待しています。ですから、若者のために時間を割きましょう。彼らの声に、真剣に耳を傾けてみましょう。彼らに対する愛情や好意は惜しまず注ぎましょう。彼らにとり、安全な避難所であれるようにしましょう。アリー(彼にアッラーのご満悦あれ)が語ったように、彼らの生きる時代情勢に合った育て方をしましょう。彼らの情熱やエネルギーが、イスラームの優しさや慈悲の教えと結び合わさるようにしましょう。

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの宗教や歴史、文明といった、いわば私たちを私たちたらしめている価値を、私たちの未来の確証であり、明日への希望である若者たちに教えることは、私たち全体の責任です。地上をよりよい場所にし、安心できる未来を築くことは、知識の価値を知り、読み、調べ、熟考する若者たちによってなされるということを忘れないようにしましょう。真実と公正さから逸脱せず、抑圧に加担せず、抑圧され犠牲となった人びとの権利を守る若者たちこそ、この世界を平和の地にするのです。

本日の金曜礼拝のホトバを、私たちの預言者の次の吉報をもって終わります。「日陰のないその日、アッラーによりその御座の蔭に入れられる七通りの者たちがいる。アッラーへの崇拝と共に育った若者もその中にいる」。1

[1] Bukhari, Adhan, 36.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)