東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「アザーンとクルバーン、イスラームの二つの象徴」

「アザーンとクルバーン、イスラームの二つの象徴」

尊敬すべきムスリムの皆様!
今週の金曜礼拝のホトバでは、イスラームの2つの象徴であるアザーンとクルバーンの重要性について見直してみましょう。
アザーンとは、人類に対してアッラーのしもべになるようにという預言者的な呼びかけです。それは力強いタウヒードの声です。1日に5回、ムアッズィンはアッラーの他に神はないこと、預言者ムハンマド・ムスタファが最後の預言者であることを、人々に思い出させるのです。アザーンを通して私たちを主の慈悲と赦しに招きます。アザーンを通して平穏と救い、安全と平和に招きます。アザーンはワフダト、すなわちウンマの統一性の宣言でもあります。私たちの自由の宣言であり、独立性の象徴です。
「確信をもってそのように述べる者は、楽園に入るだろう」1 とハディースに表されているとおり、アザーンは楽園の吉報なのです。

親愛なるムスリムの皆様!
イスラームのもう一つのシンボルはクルバーンです。クルバーンとは神との近しさ、主に近づこうとする私たちの努力、篤信を得たいという願い、神の恩寵を受けようとする私たちの努力を指しています。クルバーンとは服従です。アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)と、その命令に対する従順を意味します。クルバーンとは忠実であることを意味し、全能のアッラーのご承認を何よりも大切にすることを意味します。クルバーンとは、祝福の真の所有者のことを常に意識し、思い起こすことを意味します。クルバーンとは分かち合いであり、困っている人の家、心、食卓に、幸福と思いやりをもたらすことを意味します。クルバーンとは同胞愛のことであり、心と心の間に、分かち合いと連帯感の橋を架けることです。

親愛なる信仰者の皆様!
今週の金曜礼拝のホトバの終わりに、大切なことをお伝えしたいと思います。クルバーンという崇拝行為は、自分自身が、あるいは代理の人が、住んでいる地域で行うことが不可欠です。クルバーンの実践に必要な設備等がない地域に住んでいる人や、定められているクルバーンに加えて、困っている人たちにもクルバーンの肉を受け取ってもらいたい人は、代理を依頼することもできます。トルコ共和国宗務庁財団は、他の事前団体と同様に、代理でのクルバーンの実践を行いたいという兄弟、姉妹のために活動しています。例年通り、今年も「クルバンを分かち合おう、兄弟姉妹と手を取り合おう」という呼びかけを通して、世界中の困っている人々、特にカフラマンマラシュ大地震の被害者となった兄弟、姉妹に、皆さんから託されたクルバーンを届けます。

費用は東京ジャーミイの銀行口座にお振込みいただくか、職員に直接 お手渡しも可能です。引き換えに領収書を発行いたします。皆さんの善行をアッラーが受け入れてくださいますように。

[1] Ibn Hanbal, II, 352


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「アザーンとクルバーン、イスラームの二つの象徴」
とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)