東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「私たちに対する子どもたちの権利」

「私たちに対する子どもたちの権利」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)は、この章句を通して告げておられます。 「あなたがたの財も子どもも、あなたがたに対するひとつの誘惑であると知りなさい。また大いなる報奨は、アッラーの御許にあることも。」1
また、ハディースの中で、アッラーの使徒ﷺは「親が子に与える贈り物として、礼儀の正しさほど高潔なものはない」2と語っています。

親愛なる信仰者の皆様!
子どもとは、全能のアッラーからもたらされたもっとも美しい祝福であり、貴重な贈り物のひとつです。彼らは、主(スブハーナ ワ タアーラー)によって私たちに託された恩寵です。子どもは家庭の飾りであり家族の喜びです。私たちの目の光であり、未来へと託すもっとも価値ある財産です。

親愛なるムスリムの皆様!
子どもたちは、純粋な性質をもってこの世に生まれてきます。その本質は真実そのものであり、その魂には善があります。彼らは、両親の歩みに従うきらいがあります。ですから私たちは、子どもたちが持って生まれた純粋さや清らかな性質を保てるようにするある種の責任を負っています。私たち全員には、市民的・精神的な価値観に照らして彼らを育成するという具体的な義務があります。

母であり、父である親愛なる皆様!
あるハディースの中で、預言者ﷺは「あなたがたの子どもは、あなたがたに対して権利をもっている」3 と語っています。私たちの主な義務とは、まず子どもたちがハラールのものを食べ、きちんとした清潔な服を着て、良い教育を受けられるようにすることです。そして私たちのもっとも重要な義務とは、子どもたちがアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の良きしもべとして、また故郷とすべての人類に良いことをもたらす個人として育てることです。私たちがイスラームの倫理に基づいて彼らの人格と性格をはぐくみ、私たちの習慣と伝統を学べるよう導くことは、私たちに対する彼ら子どもたちの権利なのです。

[1] Anfal, 8/28.
[2] Tirmidhi, Birr, 33.
[3] Muslim, Siyam, 183.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)