東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「慈悲と赦しの季節:聖なる3か月」

親愛なるムスリムの皆様!
聖なる3か月は、全能のアッラーが信仰者たちに祝福と恩恵を注いでくださる慈悲と赦しの季節です。それは創造の目的を何度も振り返り、服従の誓約を見つめなおす期間です。聖なる3か月は、時に自分自身の貪欲さと強欲さによって汚れてしまった意識や心を浄める機会を与えてくれます。全身全霊でアッラー(swt)に避難を求め、過ちと罪とを真剣に悔い改めることを想い起こさせてくれるのです。この点について、全能の主の呼びかけは非常に明確です。 「信じる者たちよ。あなたがたは心底から悔い改めてアッラーへ立ち返りなさい。そうすればあなたがたの主が、あなたがたからその悪事を消し去って、川がその下を流れる楽園へと入らせてくれることもあるだろう。……」1

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの主 (swt)の慈悲と赦しの扉は、いつでも大きく開かれています。ですから、この聖なる3か月を、信仰と崇拝、善良な道徳によりその扉を通って入る機会としてとらえるようにしましょう。 アッラー(swt)の恩恵と恩寵は信仰者の上にあります。ですから、慈善と博愛の行いを増やし、被害にあっている人、抑圧されている人、持たざる人のために広く手助けをしましょう。主(swt)の慈悲と慈愛は、あらゆる存在を包みます。ですから憎しみや敵意は脇に置いて、愛と同胞愛の絆を深めましょう。

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの偉大な宗教、イスラームに従うなら、崇拝と献身は特定の日夜に限られるものではありません。主(swt)のお喜びを得るためには、あらゆる瞬間が貴重なものです。全能のアッラーは「あなたの主に仕えなさい、確信すべきものが訪れるまで」2 と告げておられます。ですから現世と来世の両方の至福を得るために、信仰、イフラース、誠実さ、タクワーに満ちた人生を送りましょう。世俗と利己主義によって暗くなった私たちの心を、崇拝の行為によって照らすようつとめましょう。タウバ・ナスーフ、すなわち誠実で真摯な悔い改めを通して、私たちの過ちと罪に対する主(swt)の赦しを求めましょう。世界各地の、とりわけパレスチナでの抑圧と暴力に終止符を打つという毅然とした姿勢を貫き、しいたげられた人びとが笑顔になれるよう努力しましょう。

[1] Tahrim, 66/8.
[2] Hijr, 15/99.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「慈悲と赦しの季節:聖なる3か月」

とうきょう ジャーミイ きんようれいはい の ホトバ 「じひとゆるしのきせつ:せいなる3かげつ」