東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「自らの言葉と行動において真実であること」

尊敬すべきムスリムの皆様!
アッラーの使徒(彼の上に祝福と平安あれ)は、まず自分自身が崇高なる宗教イスラームに沿った生き方を実践し、その上で仲間たちに教えを伝えました。単に口先だけで語るのではなく、自らの行動を通してイスラームのすばらしさを示したのです。教友たちは、使徒(彼の上に祝福と平安あれ)から直にイスラームを学び、教わったことはすぐに日常生活の中に反映してゆきました。彼らの後の世代も、同じようにこのやり方に従いました。こうしてイスラームはたちまちのうちに広まり、多くの人々の心にイスラームへの敬意が宿されたのです。言葉よりも、信仰者の生き方を通して伝えられるメッセージが、アナトリア、アフリカ、極東、バルカン半島、その他多くの地域でのイスラームの普及に影響を及ぼしてきました。

親愛なる信仰者の皆様!
朗読したアーヤの中で、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は次のように告げておられます。「あなたがたは、もっとも良い共同体として人々の中に立ち現れた。あなたがたは親切を勧め、非道を禁じ、アッラーを信じる。…」[i]

私たちは人類を導き、率いていく模範的なウンマたるべきことを自覚しましょう。自分たちの言葉と生き方、良い道徳が、人々の人生に何らかの標を残すだろうことを心に留めるようにしましょう。人々の多くは、ムスリムの態度や行動に感銘を受けてイスラームの教えを受け入れるのを決めるということを忘れないでください。つまり、イスラームを正しく示せていないムスリムは、意識せずイスラームに重大な害を及ぼしているのです。

本日のホトバを、預言者(彼の上に祝福と平安あれ)の次のハディースをもって終わります。 「信仰者とはどのような者なのかを教えよう。信仰者とは、人々がその生活や財産を脅かされることはないという安心感を与える者のこと。その行動や言葉で、傷つけられる人がいない者のこと」[ii]

[i] Al-i ‘Imran, 3/110.
[ii] Tirmidhi, Fitan, 9.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「自らの言葉と行動において真実であること」.(PDF)

とうきょうジャーミイ きんようれいはいのホトバ (ひらがな と カタカナ PDF)