東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「統一と連帯の精神」

「統一と連帯の精神」

親愛なる信仰者の皆様、アッラー(スブハーナワタアーラー)の恩寵と慈悲によって兄弟、姉妹となり、全能のアッラー(スブハーナワタアーラー)の御前に、このマスジドで肩を並べて同じ列となり、同じ信仰、同じ意識によって連帯する皆様!アッラーの平安と慈悲、祝福がありますように。

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームは、タウヒードとワフダの宗教です。統一と連帯の宗教であり、結束と協力の宗教です。私たちの宗教は、愛と尊敬により兄弟、姉妹として暮らし、互いに思いやりとやさしさをもって接し合うためにも、社会にいる全員と善と公正に基づいた関係を築くよう命じています。また、あらゆる好ましくない言葉やふるまいを戒めると同時に、互いに背をむけたり、互いに対する世話や気遣いを惜しんだり、同胞の絆を絶ち切ったりすることを禁じています。この点について、全能の主(スブハーナワタアーラー)は次のように告げておられます。
「そしてアッラーの絆に、皆そろってしっかりとすがりなさい。離ればなれになってはならない。……」1 慈悲の預言者ムハンマド・ムスタファは、そのハディースの中で私たちに警告しています。 「互いを遠ざけたり、相手に敵意を抱いたり妬んだりすることのないようにしなさい。アッラーのしもべたちよ! 同胞でありなさい。」2

親愛なるムスリムの皆様!
私たちは宗教を同じくするムスリムであり、唯一の神であるアッラーに仕えるしもべであり、同じキブラに向かい、同じ啓典を導きとし、同じ預言者を敬愛する者同士です。民族、信仰、宗派や思想に関わらず、害をなしたり、見返りを期待したりすることのない援助を原則とする文明の一員です。私たちの義務とは、このように深く根付いた文明の一員として、同胞愛の倫理を尊重し、心あたたまる言葉や態度をもって互いの権利を守ることです。

親愛なる信仰者の皆様!
トルコ共和国宗務庁ならびに同基金の協力により、クルバン・キャンペーンが開始されました。イスラームの規定に従って皆様のクルバンを屠畜し、困窮者に配布します。クルバンの費用は東京ジャーミイの銀行口座にお振込みいただくか、職員に直接お渡しいただくこともできます。引き換えに領収書を発行いたします。アッラーが皆様の善行を受け入れてくださいますように。

[1] Al-i ‘Imran, 3/103.
[2] Tirmidhi, Birr wa Sila, 24.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「統一と連帯の精神」(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)