6月の特別公開文化講座「日本の<イスラーム美術>と伊東忠太」

「日本の<イスラーム美術>と伊東忠太」

モスク ー 清真寺
モスク即ち回教の礼拝堂には面白い点がある
それは回教では唯一の無形な神を認め、教祖ムハメットはその代理者と考へられて居るので、礼拝堂の中には神壇も無ければ神像も無い
信徒は只アラビアのメッカの方に向って礼拝するだけであるが、このメッカの方角を示す為に壁面に龕子を造って置くだけである。凡そ世界中の回教寺は龕子は何処に在ても必ずメッカに向ひ、数億の世界中の信徒は一斉にメッカに向て礼拝する所に回教の世界的なる偉大さがある。……

伊東忠太 著『余の漫画帖から』実業之日本社, 大正11. 国立国会図書館デジタルコレクション
https://dl.ndl.go.jp/pid/964468

「建築」という造語を編み出したともされている建築家・伊藤忠太。ながくトルコを拠点に専門の美術史にかかる研究活動をされ、御著書『明治の建築家 伊東忠太 オスマン帝国をゆく』でも知られるジラルデッリ青木美由紀氏にお話しいただきます。

講師: ジラルデッリ青木美由紀氏 (イスタンブル工科大学 准教授補)
日時: 6月24日(土) 13:00 ~ 14:30
場所: 新館地下1Fエルトゥールル講堂
言語: 日本語


トルコの日常からオスマン美術入門まで、ジラルデッリ青木美由紀氏による「イスタンブル便り」はこちらから。 東京ジャーミイをお取り上げいただいた回もあります。