東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「アッラーへのズィクルによって、心は安らぎを得る」

「アッラーへのズィクルによって、心は安らぎを得る」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)は、理解力のある信仰者のことを次のように説明しておられます。「立っていても、座していても、横たわっていてもアッラーを想い起こし、諸天と大地の創造について理解する者。……」1
また、ハディースの中で、愛すべき預言者は次のように語っています。「自らの主を憶えている者と、憶えていない者とでは、生者と死者のようなものである。」2

親愛なる信仰者の皆様!
ズィクルは、主(スブハーナ ワ タアーラー)に対する私たちの献身と忠誠のあらわれです。信仰者は主(スブハーナ ワ タアーラー)に対し、ズィクルを通して自分の心を開きます。 「それゆえ、われを憶えておきなさい。そうすれば、われもあなたがたを憶えておくだろう。…」3 という章句をしっかりと守っているのです。ズィクルを通して、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の存在、その唯一性やお力について深く考えます。信仰者の心は、ズィクルを通して安らぎを得ます。「アッラーを想い起こすことで、心はやすらぐのではないか」4 という章句のとおり、信仰者の魂はズィクルを通して安らぎ、その家庭もまた、ズィクルを通して平安を得ます。

親愛なるムスリムの皆様!
ズィクルとは、常にアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)を心に留め、決まった文言を口に出して唱えることであり、また言葉、態度、行動を通してアッラーのお喜びを得る努力をすることです。それは私たちのナフスを改め、善と正義の道を歩み、平和と幸福を達成するために励むことです。

親愛なるムスリムの皆様!
常に全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)を想い、主のお喜びと助け、そして慈悲とを求めるようにしましょう。究極のズィクルである礼拝をおろそかにしないようにしましょう。「ズィクル」とも呼ばれる聖クルアーンを暗唱し、理解し、それに従って生活しましょう。
本日の金曜礼拝のホトバを、私たちの預言者(saw)が教えてくださった次の祈りをもって終わります。 「アッラーよ。あなたを想い起こし、あなたに感謝をし、最善の方法であなたに仕えることができるよう、私を助けてください。」5

[1] Al-i ‘Imran, 3/191.
[2] Bukhari, Da‘awat, 66.
[3] Baqarah, 2/152.
[4] Ra‘d, 13/28.
[5] Ibn Hanbal, II, 299.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)