東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「父親:楽園への中扉」

「父親:楽園への中扉」

 

 

 

 

親愛なる信仰者の皆様!
家族とは、私たちの全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)から私たちに与えられたもっとも貴重な祝福のひとつです。
家族の基礎となる2つの柱のうち、一方は母親であり、もう一方は父親です。全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は、聖なるクルアーンの中で次のように告げておられます。 「あなたの主はあなたがたに、この御方の他は何ものにも仕えないよう、また両親には良くするよう定めている。そのどちらかが、あるいはどちらもがあなたのところで老いるに至ったなら、そのどちらにも荒々しい言葉を吐いて[、苛立ちをぶつけて]はならない。彼らに言い返したりせず、ていねいな言葉をかけるようにしなさい。」1

親愛なる信仰者の皆様!
父親は家族を守る盾です。頼るべき揺るぎない山です。その存在に、私たちは生活のあらゆる場面で安心感をおぼえます。父親とは、何が正しく何が真実であるかを教える導き手です。善と悪、正しさと誤りを区別できるよう助けてくれる教師です。転んでも立ち上がらせてくれる優しい手です。

親愛なるムスリムの皆様!
父親になるということは、家族の物質的な必要を満たすだけではありません。それはまた、子どもたちを善良な個人に育てることを意味します。

父親であるということは、預言者ムハンマドﷺのようにあらゆる面で子どもたちの模範となり、指針になるということです。アッラーの使徒ﷺは家族に対し、並外れた思いやりを持っていました。家庭は愛と敬意で満ちており、彼は決して慈悲と正義、優しさと思いやりから逸れることがありませんでした。

親愛なる信仰者の皆様!
あるハディースの中で、私たちの預言者ﷺは 「父親とは、楽園の中扉である。……」2 と語っています。ですから母親と同様に、楽園への機会を与えてくれる父親への敬意を欠かすことのないようにしましょう。優しい言葉と笑顔、良い行いをもって両親を喜ばせましょう。私たちの主(スブハーナ ワ タアーラー)の喜びは、両親を喜ばせることにかかっているのを忘れないようにしましょう。

[1] Isra, 17/23.
[2] Tirmidhi, Birr, 3.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「父親:楽園への中扉」(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)