東京ジャーミイ イード礼拝のホトバ「イード・アル=アドハー:アッラーに近づくことの喜び」

尊敬すべきムスリムの皆様!
クルバンとは、単に家畜を犠牲として捧げるというだけではありません。篤信を追求し、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に近づくことです。それは、「言いなさい。「本当に、私の礼拝も、私の奉仕も、私の生も、私の死も、諸世界を統べる主アッラーのためにある」1 というアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の戒めを心から遵守することです。

一方、イード・アル=アドハーは全能のアッラーから敬虔なしもべたちに与えられたものです。

親愛なる信仰者の皆様!
イードとは、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の道において与え、分かち合う日々のことです。イードとは、想い、想われる日々のことです。ですから、隣人の、親類の、持たざる人びとの、身寄りのない子の、困窮している人びとの権利を守りましょう。

イードの本質はスィラーィ・ラヒーム(慈悲の道)にあります。両親を始め、目上の人や友人、親戚、隣人を訪ねましょう。彼らの祈りを受け取りましょう。病気の人や高齢の人、見捨てられた人とイードの喜びを分かち合いましょう。私たちの未来である子どもや若者たちから、イードの持つ精神的な雰囲気を奪うことのないようにしましょう。
イードの日々とは、信仰上の同胞愛が高まる特別な時です。傷つき、悲しみに暮れる心は、イードの美しさ、神の祝福のゆたかさによっていやしましょう。

親愛なるムスリムの皆様!
イードの日々とは、私たちがひとつのウンマ(共同体)であるという意識を高める時です。血と涙の流れる中でイードを迎える、抑圧され、虐げられた信仰上の兄弟、姉妹たちのために、声に出して、あるいは心の中で祈り、支えましょう。ムスリムの住まう国々で、平和に、安全にイードの日々を楽しめるよう全能の主(スブハーナ ワ タアーラー)に願いましょう。

イード・アル=アドハーが私たちの魂に静けさを、家庭に祝福を、私たちの祖国とイスラーム世界に平和をもたらしてくれるよう、この場を借りて全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に祈ります。イード・ムバーラク。皆様のイードに幸福がありますように。

[1] An’am, 6/162.


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とうきょうジャーミイ イードれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)