リファット・チナル(東京ジャーミイ イマーム)より イード・アル=アドハーに寄せるメッセージ

Muhammet Rıfat ÇINAR

リファット・チナル(東京ジャーミイ イマーム)より
イード・アル=アドハーに寄せるメッセージ

親愛なる兄弟、姉妹の皆様!

ヒジュラ2年めのことでした。私たちの預言者ﷺは、教友たちと共に初めてのイード・アル=アドハーを祝うことになりました。クルバンがなされ、信仰者たちはイードを祝いつつ団結と連帯を喜びました。イードの歓喜と興奮が皆を包みました。マスジドに到着すると、アッラーの使徒ﷺは教友たちに挨拶をしました。アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に感謝と賛美を捧げたあとで、彼ﷺはこう語りました。「この日、最初にやるべきことはイードの礼拝を行うことであり、次いで犠牲を屠ることです。そうする者は、まさしくスンナに従う者です」。

クルバンとは、単に家畜を犠牲として捧げることではありません。それは敬神の探求であり、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に近づくことです。純粋かつ誠実にアッ=ラフマーンに向かうことの象徴です。アッラーへの愛の表れであり、アッラーの道における犠牲のしるしです。

一方、イード・アル=アドハーとは全能のアッラーから敬虔なしもべたちに授けられるものです。預言者イブラーヒーム(平安あれ)の信仰、ハージャル(平安あれ)の忠誠、そして預言者イスマーイール(平安あれ)の忍耐と服従を備える者たちへの、主(スブハーナ ワ タアーラー)からの贈りものです。

イードとは、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の道において与え、分かち合う日々のことです。イードの本質とはスィラーィ・アッ=ラフムにあります。イードとは、信仰における同胞愛が最高潮に達する特別な時です。イードとは、私たちがウンマであるという意識を高める日々のことです。

イード・アル=アドハーが私たちの魂に静けさを、家庭に祝福を、私たちの祖国とイスラーム世界に平和をもたらしてくれるよう、この場を借りて全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に祈ります。イード・ムバーラク。皆様のイードに幸福がありますように!

ムハンメット・リファット・チナル
東京ジャーミイ イマーム