東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「金曜日、毎週訪れるイードの日」

「金曜日、毎週訪れるイードの日」

 

 

 

 

 

毎週金曜日、タウヒードのしるしであるアザーンがミナレットから響き渡ると、マスジドへ駆けつける親愛なる兄弟、姉妹の皆様、ジュムア・ムバーラク! アッラー(swt)の平安と御めぐみ、そして慈悲が全員の上にありますように。

親愛なる信仰者の皆様!
全能のアッラー (swt) は、ある章句において告げておられます。 「信じる者たちよ。集会の日に礼拝の呼び声を聞いたときは、アッラーを想い起こすことに急ぎ、取引から離れなさい。その方があなたがたのために良い、もしあなたがたが知ってさえいたなら。」1 ここから明らかなとおり、金曜礼拝がファルドである人にとり、アザーンが唱えられた後に行われる取引や収益はハラールではありません。そう、現代の私たちにとりもっとも大切な義務とは、やっていたことすべてを脇に置いて、金曜礼拝のためにマスジドに集まることです。それは喜びと幸福をもって主(swt)の命令に従うことで、物質的な、あるいは霊的な不純物から自らを清めることです。隣り合う同胞を不快にさせることなく、肩と肩とをきれいに並べて立つことです。

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの預言者(saw)は、あるハディースの中で次の吉報を知らせています。「金曜日には、(それとふさわしい)一刻がある。ムスリムが礼拝によってそれを過ごし、アッラーに何かを求めたなら、アッラーはまちがいなくその求めに応じてくださる。」 また、別のハディースでは、愛する預言者は私たちに、「誤って3度、ジュムアを見過ごした者の心に、アッラーは封をしたまう」 とも警告しています。これらのハディースにある吉報や警告の、なんとすばらしいことでしょう。この吉報、この警告を知る信仰者が、どうして金曜礼拝をあえて軽視することができるでしょうか。

親愛なる信仰者の皆様!
ホトバなくして金曜礼拝を語ることはできません。礼拝と同じく、ホトバはアッラー(swt) を想い起こすことです。ホトバには作法があります。ミンバルに立つ説教者の話を注意深く聴くこともその中に含まれています。ホトバの最中には静かにすることも求められます。また、携帯電話などをいじったりすべきではありません。アッラーの使徒 (saw) は、ホトバの最中に守るべき作法について、「金曜日、イマームがホトバを語るあいだに、その場にいる者に静かにするよう頼んだとしても、実際には無駄口をきいたことになる」 と警告しています。

親愛なるムスリムの皆様!
金曜の祝福、喜び、物質的・精神的な恩恵が失われることのないようにしましょう。金曜礼拝を、日に5回の礼拝の頂点としましょう。「そして想い起こさせなさい。想い起こすことは、信仰者の益となる。」 という御言葉に耳を傾け、互いに金曜礼拝を想い起こし合いましょう。若者や子どもには愛と優しさをもって、心地よくマスジドへ出かけられるよう促しましょう。老若男女そろってアッラー(swt)の家へと急ぎましょう。

[1] Jumu’ah, 62/9.
[2] Tirmidhi, Jumu’ah, 2.
[3] Ibn Majah, Iqamat, 93.
[4] Muslim, Jumu’ah, 11.
[5] Dhariyat, 51/55.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「金曜日、毎週訪れるイードの日」(PDF)
とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)