東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「私たちの預言者、信仰、イスティカーマ」

「私たちの預言者、信仰、イスティカーマ」

 

 

 

 

尊敬すべきムスリムの皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームが目指しているのは、高潔な人びとによる理想的な社会を築くことです。すべての被造物が、安全で平和に暮らせる世界を築くことです。全能のアッラー (swt) は、そのための理性と意志を私たちに与え、祝福してくださいました。主(swt) は、この目的のために、導きとなる啓典をもたらし、公正さと真理の体現者である預言者たちを遣わしたのです。さらに全能の主(swt)は、しっかりと真実の道を歩むための導きも与えてくださいました。その中には、主(swt)を信じ、まっすぐな道に沿って人生を送ることが含まれています。

親愛なる信仰者の皆様!
イーマーンとは、主(swt)の誠実なしもべであることを意味します。預言者(saw)の足跡に沿って人生を生きることを意味します。
イーマーンにはイスティカーマ、すなわち言葉と行いを一致させることが求められます。それは、ありのままを見せるか、見せるがままであることです。
信仰におけるイスティカーマとは、何ものをもアッラー(swt)と同列に並べない、ということを意味します。それは、タウヒードとワフダートを受け入れることです。それは 「命じられた通りに、しっかりと立ちなさい」1 という章句に、誠実に従うことです。

イバーダにおけるイスティカーマとは、死が訪れるまで、アッラー(swt)への奉仕の義務を忍耐強く続けることを意味します。アッラー(swt)のみに仕え、自分の崇拝を、あらゆる種類の見栄や虚飾から浄めることです。

道徳におけるイスティカーマとは、「私は、善良な人格を完成させるために遣わされた」2 という預言者 (saw)の模範的な道徳を身に着けることを意味します。

親愛なる信仰者の皆様!
信仰におけるイスティカーマ、イバーダにおける誠実さ、そして道徳における誠実さを、私たちは預言者ムハンマド・ムスタファ(saw)に学びました。彼(saw)を通して、愛情と尊敬、敬意と好意、そして同胞として共に生きる文化を学びました。

本日のホトバを、イスティカーマを身に着けた信仰者に与えられた主(swt)の吉報を告げる次の章句をもって終わります。 「本当に「私たちの主はアッラーです」と言い、そののちはまっすぐであり続ける者。彼らには恐れもなく、嘆きもないだろう。」3

[1] Hud, 11/112.
[2] Ibn Hanbal, II, 381.
[3] Ahqaf, 46/13.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)