東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「マスジドとその職員について:善への鍵、悪への錠」

「マスジドとその職員について:善への鍵、悪への錠」

 

 

 

 

尊敬すべきムスリムの皆様!
ホトバの始まりに引用した章句の中で、全能のアッラー(swt)はこう告げておられます。「アッラーのマスジドを管理するのは、アッラーと終末の日を信じ、礼拝のつとめを守り、喜捨をし、アッラーの他には何も怖れることのない者に限られる。これらの者こそ、導かれる者となるだろう。」1
また、愛すべき預言者 (saw) は、ハディースの中で「地上でもっともアッラーに愛されている場所はマスジドである」2と語っています。

親愛なる信仰者の皆様!
マスジドや礼拝所はアッラーの家(swt)です。イスラーム文明の象徴であり、都市の中心です。私たちのつながりや絆の印であり、日に5回、礼拝に立って主(swt)の御前で平安を見出す崇拝の場所です。私たちの口から発せられる「アーミーン」という言葉、心の中で流される涙を見守っている、サジダの場所です。

慈悲のしもべとして、マスジドで奉仕にあたる宗教職員は、真理と、崇高な宗教であるイスラームを教えた預言者たちの後を継ぐものです。クルアーンにある、並ぶもののない原則と、アッラーの使徒(saw) のすぐれた道徳を伝える語り手です。信仰者の心にクルアーンの言葉を縫い付ける、「あなたがたの中でもっともすぐれた者とは、クルアーンを学び、教える者である」3という預言者の賞賛にあてはまる宗教従事者です。

親愛なる信仰者の皆様!
全能の主(swt)は、ある章句において 「そしてあなたがたは共同体として、[その内側から人々を]良いことに招き、親切を勧め、非道を禁じなさい」4と告げておられます。トルコ共和国宗務庁は、この章句を指針としています。私たちの主な目標は、人びとと共に、マスジド中心の生活をよみがえらせることにあります。ムアッズィンたちも、ミナレットから空に向かって「礼拝へ急げ、救済へ急げ」と人びとに呼びかけ、救いへと招きます。
主(swt)がその御名であるアル=ジャーミイをもって、すべての被造物を慈悲と愛情で包み込んでいるのと同じく、私たちのマスジドは、人種や言語、肌の色や性別に関係なく、すべての違いを豊かさに変え、ムスリムを受け入れています。

親愛なる信仰者の皆様!
人びとの精神的な復興に貢献し、善の道における模範であり指導者でもあった宗教職員たち、マスジドの建設と再建を援助してくださった方々、そしてマスジドでの礼拝に参加くださった信仰者の皆さんを祈念いたします。今も昔も、皆さんの健康、平安と繁栄をお祈り申し上げます。

[1] Tawbah, 9/18.
[2] Muslim, Masajid, 288.
[3] Tirmidhi, Fadhail al-Qur’an, 15.
[4] Al-i ‘Imran, 3/104.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)