東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「信仰、崇拝行為、道徳の誠実さについて」

金曜礼拝のホトバ

「信仰、崇拝行為、道徳の誠実さについて」

 

 

 

 

尊敬すべきムスリムの皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームは、信仰、崇拝、そして善良な道徳を義務付けています。

信仰には、私たちの創造された目的に従って行動することが関わってきます。それは、自分の責任を果たすために努力することを意味します。それは、私たちを取り囲む世界で何が起きているのかに対して敏感になることです。世界のどこであろうと、迫害を受けるすべての人びとの問題に関心を持ち、彼らの痛みを自分のこととして心に感じ取ることです。

親愛なる信仰者の皆様!
生活の中での信仰の表れに、礼拝があります。礼拝とは、私たちを主の喜びへと導く一定の言葉と行為のことです。それは全能のアッラーが与えてくださる祝福に対する、私たちの感謝を示すものです。

私たちの愛する預言者ムハンマド・ムスタファ(saw)は、過去と未来の罪をすべて赦されていながら、たとえもっとも困難な状況にあっても決して礼拝をないがしろにはしませんでした。

親愛なるムスリムの皆様!
私たちの信仰を完成させるのは道徳です。それは啓示が下された後に、預言者(saw)が私たちに遺した最大の遺産です。イスラームの本質は道徳にあり、それは善良な人間であり、善良な社会であるためには必須の条件です。

親愛なる兄弟、姉妹の皆様!
信仰が、私たちの人生に意味を与えてくれますように。礼拝の行為が、私たちの人格を築き上げてくれますように。道徳が、私たちのあらゆる行動の導きとなりますように。それで初めて、私たちの手はハラームから、目は罪から、舌は嘘から遠ざかることになるでしょう。家族は平安と幸福の源となり、隣人との交わりは信頼と愛情の精神によって続いていくでしょう。取引はハラールとなり、その利益にはバラカがもたらされるでしょう。そうして初めて、地上において抑圧されている人びと、犠牲となっている人びとすべてが笑顔になり、世界は平和と繁栄の地であり続けるでしょう。

本日のホトバを、私たちの預言者(saw)の次の祈りをもって終わります。「アッラーよ! 善行を伴う強い信仰を私に授けてください。永遠の救いへと至る行いができるよう、私を助けてください。」1

[1] Ibn Hanbal, II, 321.


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とうきょうジャーミイ きんようれいはい の ホトバ(ひらがな と カタカナ)(PDF)