東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「イスティアーザとバスマラ:アッラーの慈悲と恩恵の中に逃れること」

尊敬すべきムスリムの皆様!
全能のアッラーは、様々な困難や災難から私たちを守ると同時に、善と慈悲への扉を開くことのできる2つの言葉を、預言者を通して教えてくださいました。2つの言葉とは、イスティアーザとバスマラのことです。
اَعُوذُ بِا للّٰهِ مِـنَ الشَّيْطَانِ الرَّجِيــمِ と、 بِسْــــمِ اللّٰهِ الرَّحْمَـنِ الرَّحِيـمِ とは、「棄てられしシャイターンに対し、アッラーの加護を求めます」と、「慈愛あまねく、慈悲深いアッラーの御名において」とを意味します。それは、私たちの主(swt)の命令と禁止に従って自分の人生を築いていくという決意の表れです。

親愛なる信仰者の皆様!
イスティアーザとバスマラは、本や壁飾りの中にしまい込んでおくにはあまりにも貴重な、価値ある宝物です。私たちがそれらを理解し、人生のあらゆる場面においてそれらを導きとして受け入れられるようにと、主(swt)は私たちにそのことを明かしてくださいました。本当に、汚れなき人生をもって人びとに手本を示したすべての預言者たちも、招きの始めにはイスティアーザとバスマラを唱えました。イスティアーザとバスマラを通して、人びとにタウヒードとワフダートを呼びかけたのです。ハラームなこと、法に反する行為、憎しみと怒り、無益な知識に対し、アッラー(swt)の加護を求めました。シャイターンと、邪な考えや感情、あらゆる種類の悪や悪の力に、アッラー(swt)の助けを求めました。この点について、全能のアッラーの命令は非常に明確です。 「悪魔からの誘惑があなたをそそのかすなら、アッラーに加護を求めなさい。本当にすべてを聞く御方、すべてを知る御方。」1

親愛なる信仰者の皆様!
家を出るとき、家に入るとき、寝るとき、そして起きるとき、私たちの愛する預言者 (saw)は、いつもイスティアーザとバスマラを唱えていました。言葉も行為もイスティアーザとバスマラで始め、アッラー(swt)に祈るのもイスティアーザとバスマラで始めました。聖なる3か月、心の底から両手を広げて全能の主(swt)に祈りましょう。全能のアッラーの前で、謙虚に頭を垂れましょう。私たちの預言者(saw)は、彼を模範とするよう求めています。彼の祈りを通して、アッラー(swt)の加護を求めましょう。アッラーよ、預言者ムハンマド(saw)があなたに求めた善いものを、私たちもあなたに求め、彼(saw)があなたに加護を求めた悪に対し、私たちもあなたに加護を求めます。あなたこそは助けを求められるべきお方です。力も強さも、あなたをおいて他にはありません。2

[1] Fussilat, 41/36.
[2] Tirmidhi, Da’awat, 88.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ 「イスティアーザとバスマラ:アッラーの慈悲と恩恵の中に逃れること」

とうきょう ジャーミイ きんようれいはい の ホトバイ「スティアーザ と バスマラ:アッラー の じひ と おんけい の なか に のがれる こと」