東京ジャーミイ イードのホトバ「 犠牲祭(イード・アル=アドハー)」

尊敬すべきムスリムの皆様!
今日はイード・アル=アドハーです。それは心からアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に服従し、私たちに授けてくださったすべての祝福に対する感謝を示すための特別なひとときです。それは預言者イブラーヒームの信仰と、ハージャルの誠実さと、預言者イスマーイールの献身を担う人々への贈り物です。今日という日は、イスラムという宗教の特別な崇拝の行為であるクルバンを行うことによってアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に近づくための、貴重なひとときなのです。

親愛なる信仰者の皆様!
イードの日々とは、分かち合い、差し出し合い、助け合うための機会です。隣人や親せき、貧しい人々、親のない子ども、困っている人々には、私たちのクルバンに対する権利があるということを心に留めておくべきでしょう。与えれば与えるほどに、分かち合えば分かち合うほどに、私たちは豊かになれるのだということを忘れずにいましょう。

イードのもっとも大切なこととは、縁のある人々を訪ねるスィラート・アル=ラヒームにあります。親せきの中でも年長の人々を訪問し、彼らが健やかに過ごせているか、とりわけ自分の両親に対しては思いやりの心を示すようにしましょう。年下の子どもや若い人々のために、ちょっとしたごほうびを用意して喜びを分かち合いましょう。病気を患っている方や年配の方、身寄りのない孤独な方が、イードの喜びから閉めだされてしまうことのないよう、しっかりと気配りをしましょう。

親愛なるムスリムの皆様!
イードの日々とは、お互いを許し、受け入れるための機会です。イードの日々を、兄弟姉妹のあいだの葛藤やマイナスの感情を終わらせるための機会としてとらえましょう。平安と親密さに満ちたイードの空気を心から楽しみましょう。
イード前日のアラファの日の朝から、イードの四日めのアスルの礼拝までのあいだは、礼拝の際にはタシュリークのタクビールを唱えることを忘れないようにしましょう。
ホトバを締めくくるにあたり、尊厳ある人々とムスリムのイード・アル=アドハーに祝意を表します。皆様の上にアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)の平安と慈悲、祝福がありますように。このイード・アル=アドハーが、私たち全員の上に多くの良いことをもたらしますように。


東京ジャーミイ イードのホトバ「 犠牲祭(イード・アル=アドハー)」.(PDF)