東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「両親の喜びはアッラーの喜び」

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親愛なる信仰者の皆様!
私たちをこの世に産んでくれた両親は、私たちが健やかな人間として成長するよう、私たちを育て、教えることに何年もの努力を重ねます。そのため、私たちの宗教は私たちに、両親に対しては良くするよう、敬意をもって接するよう、またその権利を尊重するよう命じています。両親が困っているときは、物質的にも精神的にも助けること、愛情と思いやりを示すこと、また、とりわけ高齢となった両親の必要を満たすことは、私たちに課された誠実さという義務であります。この点について、聖クルアーンでは次のように告げられています。あなたの主はあなたがたに、御方の他は何ものにも仕えないよう、また両親には良くするよう定めている。そのどちらかが、あるいはどちらもがあなたのところで老いるに至ったなら、そのどちらにも荒々しい言葉を吐いて[、苛立ちをぶつけて]はならない。彼らに言い返したりせず、ていねいな言葉をかけるようにしなさい。そして彼らに、慈悲からくる慎ましさの翼を垂れなさい。そして言いなさい。主よ。幼かった私を彼らが育て上げてくれたように、二人に慈悲がありますように』。[1]

親愛なる兄弟、姉妹の皆様!
私たちの両親に対し、気づかいや思いやり、やさしい言葉や笑顔、そして敬意と寛容さを惜しむことのないようにしましょう。両親の心をつかむことができるよう努力し、両親が私たちのために捧げる祈りにふさわしい者となれるよう努力しましょう。両親が私たちのためにアッラー(スブハーナワタアーラー)にドゥアーを捧げてくれることこそ、現世においては祝福であり、来世においては救済となるのです。預言者ムハンマド(彼の上に祝福と平安あれ)の、次の警告を忘れることのないようにしましょう。 「主の喜びは両親の喜びにあり、主の怒りは両親の怒りにあります」。[2]

[1] Isra, 17/23-24.
[2] Tirmidhi, Birr, 3.


https://youtu.be/eYZ_wC1Sa7o

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