東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「行いにおける優秀さの追求について」

親愛なるムスリムの皆様!
私が暗唱したアーヤを通して、全能のアッラー(スブハーナ ワ タアーラー)は次のように告げておられます。 「善良な行いをしなさい。アッラーは行いの善良な者を愛する」。[1]
また、ハディースの中で、愛すべき預言者(彼の上に祝福と平安あれ)は次のように語っています。 「アッラーは、完璧な方法で仕事を行う者を愛する」。[2]

親愛なる信仰者の皆様!
私たちの崇高な宗教であるイスラームは、何かを行うなら適切に行うよう命じています。できる限り、最善かつもっとも正しい方法で物事を成し遂げるためにあらゆる努力をするよう勧めています。適切でない行いや崇拝、態度、ふるまいは望ましくないものとしてみなされます。

親愛なる信仰者の皆様!
ムスリムには、時間を賢く使い、自ら行動することにより最大の結果を出すことが求められています。自らの行動により最大の結果を出すには、まずは善良なニイヤを持ち、次に崇拝の喜びをもって自らの行いを律することが肝心です。

親愛なるムスリムの皆様!
何をするにも優秀さを発揮できるようにすることは、アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)に対して、また他者に対して果たすべき私たちの責任です。主(スブハーナ ワ タアーラー)の御前で申し開きをしなければならないにもかかわらず、自分の責任を放棄するということは、本質的には自分自身をだましているのと同じことです。アッラー(スブハーナ ワ タアーラー)のスンナに従って行動し、必要とされることはすべて行い、その後は主の御計らいに任せる人こそ、現世と来世の両方で成功する人であることを忘れずにいましょう。本日のホトバを、次のアーヤをもって終わります。 「本当に、信じて正しい行いをする者には、われらは、その善良な行いの報酬を決して無為にしない」。[3]

[1] Baqarah, 2/195.
[2] Bayhaqi, Shu’ab al-Iman, 4/334.
[3] Kahf, 18/30.


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