【FBライブでもご参加いただけます・2021年9月の特別公開文化講座】「『アラビアン・ナイト』時代のムスリムたちの食べもの ー 史料を読み解く」

特別公開文化講座 9月

【2021年9月の特別公開文化講座】「『アラビアン・ナイト』時代のムスリムたちの食べもの ― 史料を読み解く」

8世紀後半にイラク・バグダードに成立したアッバース朝の宮廷は、しばしば千夜一夜物語の舞台としてその後の中東社会に周知される如く、最も洗練された文化を生み出し発展させた場でした。その宮廷において、9世紀に料理書の編纂が開始されました。13世紀になるとダマスカス、カイロ、スペインアンダルスの都市の料理書が学者たちの手によって編纂されました。それらには、一品一品の料理・菓子・飲み物のレシピが計量つきで書かれているだけでなく、その医学的効能の見解、食べる際のマナー、調理器具の説明などの情報が書かれています。

最初に、それら料理書の記述内容でなにがわかるか ― 一品一品の料理、味や調理法の嗜好、新しい食材の導入(砂糖やレモンや米の利用) ― を、次に同時代の医学書・市場の監督の書・アラビアン・ナイトの説話などの記載情報とそれらを組み合わせることから、この時代の食生活の様相をいくつか捉えていきたいと思います。

― 尾崎 貴久子

講師:尾崎 貴久子氏(防衛大学校総合教育学群外国語教育室 教授)
日時:9月25日(土) 13:00 ~ 14:30
場所:新館地下1Fエルトゥールル講堂 または 本館1F多目的ホール
言語:日本語

直接のご参加が難しい方のために、東京ジャーミイ Facebookページ上でのライブ配信も予定しています。併せてどうぞご参加ください。

ご参加の際にはご自身の体調を優先し、ご無理のないようお出かけください。外出時の検温やマスクのご持参などを徹底していただき、誰もが互いに安心して健やかに過ごせるよう、引き続き感染症の予防にご協力くださいますようお願いいたします。