東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「モスクへの誠実さについて」

親愛なるムスリムの皆様!
メッカに位置するカアバは最初の礼拝所であり、天の豊かな祝福と導きの源です。この地上に存在するマスジド、モスクはすべてこのカアバの枝ということになります。

私たちのモスクやマスジドは、カアバと、マスジド・アン=ナバーウィー(預言者モスク)と、そしてマスジド・アル=アクサーとに対する献身の度合いを示す物差しにあたります。こうした場所で、私たちはアッラー(スブハーナワタアーラー)の御言葉を学び、またこうした場所で預言者(彼の上に祝福と平安あれ)を継ぐ人々に出会います。神学や啓示について学んだり、すぐれた習慣や決まりごと、作法などを教わったりもします。 また団結することや連帯すること、同胞愛や誠実さなどもまた、こうした場所を通して得られるものです。

親愛なる信仰者の皆様!
聖クルアーンにおいては、次のように告げられています。アッラーのマスジドを管理するのは、アッラーと終末の日を信じ、礼拝のつとめを守り、喜捨をし、アッラーの他には何も怖れることのない者に限られる。……」。[i] この通りで、モスクを設立することは重要です。しかし、それよりも重要なのは、自分たちのモスクを自分たちの手で発展させていくことです。そしてそれよりもさらに重要なのは、モスクのやすらいだ雰囲気の中で心と心の一体感を育てることであり、女性と男性、子どもたち、若者や高齢の方々といった様々な人々の参加によってモスクを活気づけていくことなのです。

今週の金曜礼拝のホトバを、モスクと、そこに集まる人々の誠実さの重要性を示す預言者(彼の上に祝福と平安あれ)のハディースをもって終わります。「日頃からいつもマスジドを訪れている人がいたなら、その人の信仰については保証できるものとしなさい」。[ii]

[i] Tawbah, 9/18.
[ii] Tirmidhi, Iman, 8; Ibn Majah, Masajid, 19.


東京ジャーミイ 金曜礼拝のホトバ「モスクへの誠実さについて」.(PDF)